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【DDT】11・3両国Wタイトル戦へUNIVERSAL王者・鈴木がKO-D王者・上野を質問攻め

【DDT】11・3両国Wタイトル戦へUNIVERSAL王者・鈴木がKO-D王者・上野を質問攻め

 9・28後楽園大会二夜明け会見が30日、東京・千代田区の神田明神で行われ、DDT UNIVERSAL王者・鈴木みのるが記者に扮し、11・3両国大会でのダブルタイトルマッチで対戦するKO-D無差別級王者・上野勇希を質問攻めにした。

 9・28後楽園で鈴木が正田壮史を下し、UNIVERSAL王座5度目の防衛。上野は「いつでもどこでも挑戦権」を行使して平田一喜を破り、KO-D無差別級王座を奪還した。さらに「いつどこ」を行使した須見和馬を退けて初防衛。試合後、鈴木の対戦要求を受諾し、11・3両国大会でのダブルタイトルマッチが決定した。

 この日、両者が二夜明け会見に登場。まずは鈴木が登壇し、「若さ、勢い、そんなクソみたいなもので俺に勝てると思ったあいつが悪い!」と正田を一刀両断。そして「最初からDDTに来た理由、チャンピオン目指すのは当たり前だろ。俺のやり方で、お前らDDT、それを応援してるファン、そいつらが納得する形でお前らを侵略してるんだ」と宣言し、「なんとか挑戦権持ってねぇけど、ほかに必要なものあるか? 実力不足か? 実績不足か? 名前不足か? 年齢が超えてるのか?」と迫った。

 司会進行の今林久弥GMは「十分資格がある選手だと認識してます」と返答。鈴木は「上野のKO-D無差別級王座戦は見たか?」と問うと、「おまけのおまけみたいな試合だからな。あれはあれでDDTのタイトルマッチだったかもしれないけど、俺はあいつの手のなかにあるKO-Dだから欲しいと心から思った。だから行ったんだ!」と話した。

 会見を終えた鈴木は退席すると思いきや、記者席に座り、登壇した上野を拍手で迎えた。話しづらい雰囲気のなか、上野は「まずは平田さん。僕だけでは伝えきれないKO-D無差別級選手権。その無差別級というのは必ずしも、体重の差を無差別にしてるだけではなく、強いも弱いも、性別だって、面白いでもなんでもいい。そのすべてを取っ払ったDDTで一番すごい奴が持てるベルトなんだと示してくれた」と平田を称え、「そのすごいチャンピオンが平田さんだった。僕も平田さんに負けないようなDDTの一番すごいチャンピオンとして、みんなにこの姿を見せていこうと思ってます」と王者としての決意を表明。「須見は自分がやりたいこと、思ってることを素直に出せるすごみがあって。平田さんが個性を広めることでチャンピオンになったように、DDT、プロレス界では強いとか弱いとかだけではなく、いかに自分の個を出して、相手に押しつけられるかが強さの一つ。須見もこれから極めるほど、このベルトに近付けるだろうし、僕はそれを何度も退けるんだろうし。平田さんとも須見とも、これからライバルとしてやっていくんだろうなって思えた一日でした」と戴冠と初防衛を振り返った。

 11・3両国大会で鈴木とのダブルタイトルマッチが決まり、上野は「鈴木さんが持ってるUNIVERSALに、どうやったら挑戦できるんだろうって、この半年ずっと考えていて。僕が呼び出して、タイトルマッチをして負けたから、次に僕が挑戦者に名乗り出るにはどうしたらいいかって思っていて。DDTの一番のベルトを獲って、そのベルト懸ければ挑戦させてくれるんじゃないかと思っていて。須見に勝った後、鈴木さんがこのベルトが欲しいと出て来てくれたとき、ドキドキしました。自分の思ってることを素直に言おうと、鈴木みのるが持ってるUNIVERSALが欲しいと言いました」と発言。「この半年間、鈴木さんと組んだり、DDTの仲間たちがボコボコにされてる姿を見たりしてきましたけど、なぜか嫌いになることができず。鈴木さんに1度負けた僕が、このダブルタイトルマッチで負けるようなことがあれば、もう今後二度と鈴木さんに挑戦しないと決めてます。でも僕が勝ちますんで、大丈夫です」と覚悟を示しつつ言い切った。

 質疑応答になると、鈴木が挙手して「『週刊パイルドライバー』の鈴木で〜す。上野選手に質問で〜す。どうして鈴木みのるが持ってる、このベルトが欲しいんですか?」と問う。上野は「鈴木みのるというプロレス王が僕から獲って、世界に広げようとしてくれている。鈴木みのるが愛を持って育ててくれている素敵なベルト。何より、自分が持ってた時より、もっとすごくて、怖くて、プロレス王どころじゃないくらい、人間力もすごい鈴木みのるが持ってるUNIVERSALのベルトだから獲りたいと思いました」と返答した。

 鈴木の質問は止まらず「本気で俺に勝てると思ってるのか? このヤロー、なにニヤニヤしてんだよ」と詰め寄った。上野が「鈴木さん、本気で僕が2回も負けると思ってますか?」と逆質問すると、鈴木は「はい」と即答。上野が「きっと鈴木さんと話しても交わることはないと思いますから結構です」と拒絶反応を示すと、鈴木は「やってみりゃ分るよ」と断言。「それは11月3日にやりますから。『週刊サウナカミーナ』でございます。鈴木みのるチャンピオンに質問があります。どうして、このKO-D無差別級のベルトを獲りたいと思ったんでしょうか?」と逆質問した上野に向かって「そもそもDDTに来た理由。ここを制圧しに来た。一人で団体に飛び込んでやる目的はたった一つ。そして、そのベルトをお前が持った。だから体が動いたんだ。殴りてぇって!」とすごんだ。

 そして上野がUNIVERSALのベルトを、鈴木がKO-D無差別級のベルトを手にして奪い合いに発展。鈴木が「11月3日、てめえはこれを俺に差し出すことになるんだ!」と通告すると、収拾つかない事態に。今林GMが「記者会見ですから、お帰りいただいてよろしいですか?」と促し、鈴木はようやく退席。上野は「鈴木さんがKO-D無差別級とUNIVERSALを持つことが、DDTを制圧するということであれば、鈴木さんが2本のベルトを持つことはありませんので。僕が2冠のチャンピオンになるということですから、そんな危機感はないです」と自信満々に言い切って締めくくった。

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