私(佐藤)も若かりし頃はバンドなんか組んで、「いつかはプロデビュー」なんてことも、ぼんやり思い描いたものである。20歳の頃に、自分よりはるかに上手くてカッコいい先輩バンドを見て、「自分はこうはなれない」と早々と見切りをつけて、その道をとっとと断念してしまった。何ひとつ努力をしないままに……。
そんな私がバンドを組むきっかけになったのが、伝説のロックバンド「BOØWY」である。彼らのコピーでバンドを組んだ。そんなBOØWYの曲の歌詞について、生成AI「GEMINI」に尋ねたところ、片っ端からウソを教えてきて笑った。ウソつきにもほどがあるだろ!
・「やれ」と言われてベーシスト
私は島根の田舎町の出身である。街の規模は小さく、不良もいないような穏やかな小さな中学校に通っていた。「高校になったらバンドをやる」、そんなことを同級生にも伝えていた記憶がある。ブラスバンド部出身だったので、音楽には多少なりとも自信があったのだ。
漠然とドラムに憧れを抱いていたので、ドラマーになるものだとばっかり思っていたのだが、高校進学後にギターの上手い同級生に「お前はベースをやれ」と言われて、逆らえずにベーシストになった。振り返ると、ベースは私の性分に合っていて、高校卒業後もベースを続け、後にはほんの少しジャズをかじったりして、一時はウッドベースを所有するにまで至る。
それももう20年近く前のことで、上京して以来、ほとんど演奏らしい演奏はしていない。2016年の当サイトのイベントで演奏したのが、人前で披露した最後だ。
・歌詞をGEMINIに尋ねてみよう
そんな私は最近YouTubeで、めちゃくちゃクオリティの高いBOØWYのコピーバンドの映像を目にした。あまりの完成度の高さに度肝を抜かれて、そのバンドの映像を貪るように見漁ったのである。
ライブ映像を見ていて、そういえば自分もコピーしていたことを思い出した。あの当時は曲を覚えるのに必死だったし、10代の小僧には英語まじりの歌詞の意味なんて、ちゃんとわかるはずもない。せいぜいニュアンスで覚えているだけで、知らない英単語を辞書で調べることすらしなかった。
あらためてBOØWYのアルバムを1枚1枚聞き返してみると、今になってもちょっと意味がわかりにくい歌詞があることに気が付いた。
