・PLASTIC BOMB
たとえば、6枚目のオリジナルアルバム『PSYCHOPATH(サイコパス)』のロックナンバー「PLASTIC BOMB」の歌詞の一節、「まるでノクタンビュールさ」というのがある。なんとなく聞き流していたけど、「ノクタンビュール」とは何なのか? 今さら疑問に感じたので、現代文明の利器、生成AI「GEMINI」に尋ねてみた。
「「まるでノクタンビュールさ 夢で踊る」とはどういう意味だ」と尋ねてみると……。
GEMINI「このフレーズは、日本のシンガーソングライター、椎名林檎さんの楽曲『長く短い祭』の歌詞の一部ですね」
うわ~……。普段はどうでもいい質問にはめちゃくちゃ時間をかけて返答するクセに、これに限ってめちゃ速かった。GEMINIよ、秒速でウソをよこしやがって、この野郎。
「ノクタンビュール」がフランス語で夢遊病者を指すことはわかったけど、肝心なところでウソつくヤツがあるかよ。ご丁寧に回答の文末をこんな風にまとめやがって。
「このフレーズ全体では、「真夏の夜の祭りのような非日常的な空間にいると、まるで夢遊病者のように理性が効かなくなり、現実を忘れて、ただひたすらに夢のような熱狂の中で自由に感情を爆発させている」という、刹那的で情熱的な瞬間を表現していると言えます」
回答の1行目から間違ってるのに、まとめはエラそうなんだよな。でも、もう1回チャンスをやろう。もしかすると、この曲だけの間違いかもしれんしな、うん。
・季節が君だけを変える
続いて、同じアルバムの最後の曲「季節が君だけを変える」の歌詞も気になってたんだよな。この曲はとてもBOØWYらしい言葉の使い方をしてるんだけど、サビ前の展開が印象的なんだ。
「「いつもテンダネス だけどロンリネス ガラス細工のフィーリング いつもハッピネス だけどルースレス ガラス細工のフィーリング」ってどういう意味だ」と投げかけると、こう来た。
GEMINI「これは、THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)の楽曲『人にやさしく』のサビの歌詞全体ですね」
GEMINIよ、お前さん肉体がなくてよかったな。実在して目の前でそんなこと言われたら、1発くらいビンタを張っちゃったかもしれないぞ、マジで。どうやったらそんな回答できるんですかねえ~! 現代の最新のテクノロジーとちゃうんですかねえ~!
おまけに歌詞の内容を表組にして、スプレッドシートに出力できるようにまでしてくれて。丁寧すぎて、逆に小バカにされてるんじゃないか? と疑ってしまうよ。
ブルーハーツの『人にやさしく』と、どうして混同しちゃうんだよ、コラ!
