ドゥカティCEOのクラウディオ・ドメニカリは、2027年に導入される新たなMotoGPテクニカルレギュレーションについて、「シリーズを簡素化し、ドゥカティが何か奇妙なものを発明するのを防ぐ」ことを目的としたものだと語った。
MotoGPの現行レギュレーションは2026年で終了するが、近年はドゥカティが明確な支配者として君臨してきた。2015年頃からドゥカティの進歩が始まり、2017年にアンドレア・ドヴィツィオーゾがタイトル争いを演じるようになると、常に上位争いに加わる存在となった。
タイトル獲得こそ2022年まで時間がかかったが、それ以降ドゥカティが最強のマシンの座を欲しいままにしている。
しかし、この状況は2027年から大きく変わる可能性がある。
来年導入される新レギュレーションの下では、ジジ・ダッリーニャが率いるドゥカティの技術陣は当然だが、すべてのメーカーが大幅な変更に対応しなければならない。
新ルールは3つの主要な柱から成り、エンジン排気量を1000ccから850ccへ縮小すること、空力デバイスに対する制限強化、そしてライドハイトデバイスの廃止だ。これらはいずれも、過去にドゥカティが先駆的に取り組んできた分野だった。
ドメニカリCEOはドゥカティの目標が依然として「2027年に勝つための方程式を見つけること」であると強調しつつも、このレギュレーション刷新には規則面および政治的観点から、「ドゥカティが何か奇妙なものを発明するのを防ぐため」に、可能な限りルールを簡素化しようという動きがあると付け加えた。
「私を最も突き動かしているのは、自分自身との一種の賭けだ」と、ドメニカリCEOは言う。
「ペッコ(フランチェスコ・バニャイヤ)とともに最初のタイトルを獲得したとき、私はいくつかのインタビューで、単発のチャンピオンではなく、5年間にわたる勝利のサイクルを築きたいと語った。これは、(F1の)ミハエル・シューマッハーがフェラーリで成し遂げた、あの特別な時代のようなものだ」
「その5年間は2026年で終わる。そして次の挑戦は、6年目、7年目、8年目の成功を達成することだ。2027年にはマシンが完全に新しくなり、ジジ・ダッリーニャやダヴィデ・バラーナ(テクニカルディレクター)を擁するレース部門が、適切なレベルのマシンをトラックに投入するため懸命に取り組んでいる」
ドメニカリCEOは、特にリヤのライドハイトデバイスなど、ドゥカティが導入してきた複数の技術が新レギュレーションで排除された点について、さらにこう付け加えた。
「この分野にチャンスがあると最初に気づいたのは我々であり、そこでアドバンテージを得た。実は2001年のスーパーバイク世界選手権ですでに、可変式のリヤ調整という似たコンセプトを試していた。つまり、これは非常に昔からあった発想なんだ。ウイングについても同様で、2008年にはすでにその小規模なモノを使っていた。博物館を訪れれば、ニッキー・ヘイデンが乗ったマシンでそれを確認できる」
「だが我々のチームは賢い。だから、レギュレーションのどこかの隅に何かを見つけられるかどうか、考えていくことになる。いずれにせよ、新しいマシンはある意味でよりシンプルになり、可能性は狭くなる。その中で誰が最も優れた直感を持つか、それを見極めることになるだろう」

