
俳優の南琴奈が、2月23日に都内で開催された映画「90メートル」の舞台あいさつ付き完成披露上映会に、W主演の山時聡真と菅野美穂、共演の西野七瀬、田中偉登、演出・脚本の中川駿監督と共に登場。中川監督の印象的な演出について打ち明けた。
■複雑な思いを抱える親子の感涙物語
本作は、人生の岐路に立つ高校生の息子と、難病を患いながら我が子の希望ある明日を願うシングルマザーの揺るぎない愛をつづった物語。母親を看病した経験がある中川監督のオリジナル企画で、自身と母を重ね合わせてキャラクターを作り上げた半自伝的映画となっている。
2025年に放送された連続ドラマ「僕達はまだその星の校則を知らない」(フジテレビ系)や映画「ミーツ・ザ・ワールド」、2026年1月に公開された映画「終点のあの子」などで存在感を示し、2月20日には初主演映画「夜勤事件」も公開されたばかりの若手実力派俳優・南は、主人公の高校3年生・藤村佑(山時)の同級生で、彼に親身に寄り添うバスケットボール部のマネジャー・松田杏花役。
本作の台本には所々空白があり、キャスト陣のアドリブに委ねられる部分もあったという。撮影時を振り返り、南は「すごく楽しく撮影させていただきました」とした上で、「佑と2人のシーンが多くて、『杏花は佑にとっても見てくださっている方にとっても安心できるような、心の拠り所になるような存在でいてほしい』と監督がおっしゃっていたので、それをすごく意識してやりました」と明かした。
また、南は中川監督の演出について何やら言いたいことがあるようで「監督が、演出で『この部分すごくかわいくやって』とか、『あざとくやってみて』とかがすごく多くて。『今もかわいくやったんだけどなあって』って思いつつ(笑)。そこは頑張ったんですけど、どうでしたか?」と問い掛けると、中川監督は「すごい、かわいかったです。そんなに言ってたか…そっか」とタジタジに。
すかさず共演者からも「めちゃくちゃ多かったですよ」「『全世界の人をとりこにするせりふを言ってみて』とか」という新たな証言が飛び出し、中川監督は「それぐらいの気持ちでやって!っていう意味ですよ(笑)。でも、とりこにされていたので素晴らしいなと思います」と太鼓判を押すと、南は「ちょっと恥ずかしいですね」と、照れ笑いを浮かべていた。
■キャスト陣が大切な人に対して願っていることを発表
そんな中、作品のコピー「私は願う、あなたの未来を」にちなんで、それぞれ「大切な人に対して願っていること」をフリップで披露する場面も。
これに南は「仲良くなってほしい」と発表し、「愛犬と愛犬のことです。もともと実家で1匹飼っていまして、去年から1匹新しくお迎えしたんですけど、性格が正反対過ぎて全然仲良くなってくれなくて…。最近少しずつ距離が近づいて、一緒に寝てくれたりするんですけど、もうちょっと仲良くなってくれたらうれしいなって」と、愛犬たちに思いをはせた。
ほか、山時は「(家族・友人に対して)自分らしくいられますように」、菅野は「(この日が誕生日である母に対して)おめでとう!」、西野は「(家族・スタッフなど周囲の人に対して)楽しく過ごしていてください!」、田中は「(みんなに対して)1人じゃない」と、それぞれ願いを込めた。
映画「90メートル」は、3月27日(金)に全国公開。
◆取材・文=森井夏月(STABLENT)


