地域から始まる未来づくり――今治モデルが示すもの
脱炭素というテーマは、ともすれば「我慢」や「制限」と結びつけて語られがちです。しかし今治モデルから見えてくるのは、それとは少し違う風景です。
地域の企業が学び、行動し、仲間とつながる。その積み重ねが、CO2削減という環境面の効果だけでなく、経営の改善や働きがいのある職場づくりへとつながっていく可能性を秘めています。環境と経済、そして暮らしが対立するのではなく、調和しながら前に進んでいく姿です。
後発地域といわれた立場から、地域ぐるみの仕組みをつくり上げ、モデル地域として評価されるまでになった今治市。その背景には、「難しそうだからやらない」のではなく、「どうすればできるか」を考え続けた姿勢があります。
脱炭素は、遠い未来の誰かのためだけの取り組みではありません。地域の産業を守り、次の世代へとつなぐための選択でもあります。今治モデルは、その一つの答えを示しています。
地域から始まった小さな仕組みが、やがて他のまちへと広がっていく。そんな未来を想像させてくれる今回の受賞は、通過点にすぎないのかもしれません。今治市の挑戦は、これからも地域とともに続いていきます。
今治市 概要
愛媛県北東部に位置し、造船業やタオル産業などのものづくりを基幹産業とする都市です。豊かな自然環境と産業基盤を生かしながら、持続可能なまちづくりを進めています。
今治市公式サイト:https://www.city.imabari.ehime.jp/
