育成クラスが「レアアースの宝庫」と呼ばれるソフトバンクで、また希少戦力が発掘された。2月23日の侍ジャパンシリーズで、日本代表を相手に好投した背番号142の藤原大翔だ。
8回から5番手として登板すると、坂本誠志郎(阪神)には155キロのストレートを3連投して中飛に。続く中山礼都(巨人)には両軍を通じてこの試合最速となる156キロのストレートを投げ込む。さらに一死一塁で迎えた代打・中村悠平(ヤクルト)にもストレートを4球続けて遊ゴロ併殺に打ち取った。
侍打線を手玉に取る投球を見たスポーツ紙侍ジャパン担当記者は、驚きを隠さない。
「侍で登板した日本ハムの北山亘基、西武の隅田知一郎より内容が上でしたね。特にストレートには見るべきものがあります。まだ20歳で、福岡県の飯塚高校時代に二塁手から投手に転向したばかりとは思えない。変化球を磨けば、早い段階で支配下登録選手に昇格するでしょうね。倉野信次投手コーチは『先発として大きく育てたい』と話しており、ポスト有原航平の可能性を感じさせる選手でしたね」
スポーツ紙の遊軍記者が指摘する。
「ソフトバンクの育成上がりの選手はすごいですからね。メッツの千賀滉大もそうだし、今回も侍のメンバーに入っている周東佑京、そしてロッテに移籍した石川柊太もいる。現在は巨人でプレーしている甲斐拓也も育成出身でしたね。藤原はとんでもない選手になるかもしれません」
逆に育成6位で入団した藤原に手玉に取られた侍打線はいかがなものか。
(阿部勝彦)

