情緒的なレトリックを使う「オガジュン構文」で知られる中道改革連合の小川淳也代表が、2月24日の衆院本会議で高市早苗首相の施政方針演説に対する代表質問を行い、ここでも「オガジュン構文」の特色を示した。
「日本のみならず、世界で左右の極論が勢いを増し、社会の分断を深めています。極論はわかりやすく単純で感情に訴えます。複雑な問題に即答があるかのような幻想を振りまき、人々の不安や焦りに寄り添う顔をします。一時的に心を軽くし、ストレスを発散させる錯覚を与える。だからこそ強い魅力と感染力を持つ。その魔力を決して過小評価すべきではありません。しかしその分かりやすさの先にはいったい、何があるのか。対話の断絶、相互不信、社会の分断、そして最終的には戦争、内戦、革命といった暴力的な事態。歴史は嫌というほどその代償を痛ましく見せつけてきたのではありませんか」
「オガジュン構文」の特徴として「問いかけ」がある。「分かりやすさの先には一体何があるのか」がその具体例だ。代表質問ではあまり使わない手法だが、「オガジュン構文」ならではだ。
具体的な数字などの実務的な事柄よりも、「概念」や「形容詞」が先行。長々と抽象的な話をし、最後に「脅し」に見える「極端な例」を出す。この日の演説でも「戦争、内戦、革命」といった終末論的な言葉を使った。
演説を聞いていた自民党中堅議員がアキレる。
「演説の中身のなさをその熱量でカバーし、最後は破滅を予言して着地するという、いつものパターン」
「オガジュン構文」は現代社会に閉塞感を覚えている層には強くアピールするが、無党派層には共感を生まない。このため報道各社の世論調査でも、小川代表への支持は低い。はたして小川代表はこの「絶望の予言者」スタイルを貫くのだろうか。
(田中紘二/政治ジャーナリスト)

