『加賀屋』と聞いて、ノスタルジーを感じるのは50代以上だろうか。
東京、埼玉を中心に幅広く展開する居酒屋で、1号店は昭和40年開業というからずいぶん古い。
都内ならどこの街でものれん分けした店が元気に営業していて、『加賀廣』もその流れをくむ。
こちらの店は五反野に根を下ろして30年がたつ。店構えに風格を感じるが、中に入ると従業員がロン毛に金髪で驚かされる。
どうやら皆、パンクロックが好きらしい。見かけはいかつくても、話してみるとフレンドリー。従業員同士の仲もいいから、飲んでいるこちらも気分がいい。
代々伝わる看板メニューがスタミナ焼きだ。ニンニクの効いた特製ダレに丸1日漬けた豚のカシラを、じっくり焼き上げる。これがうまい。
よく冷えた生ホッピー(専用サーバーから注がれる、たる詰めのホッピー)と一緒にぐいっといけば、夏バテ知らずだろう。
のれん分けの店には伝統と革新が共存している。元祖のメニューを守りながら、それぞれの土地でたくましく生きている。
いつの日か「五反野に加賀廣あり」と言われることだろう。
東京都足立区足立3丁目34-2
03-3840-0141
営業時間:16時30分~23時30分
休み:不定休
撮影・文/キンマサタカ
週刊実話2025年9月4日号より
※情報は取材当時のものです
