警視庁薬物銃器対策課は23日、愛知県内のホテル室内でコカインを所持していたとして、麻薬取締法違反(所持)の疑いで、東京都目黒区在住のプロデューサー・SIMONこと酒井じゅんほ容疑者(39)ら計4人を現行犯逮捕した。世界的なHIPHOP/R&Bグループ「XG」のプロデューサーとしてその才能が認められていただけに、この薬物問題によってグループを危機に陥れている責任は重い。
「ホテルの一室を拠点に、常習的に薬物を使用していたとみています」
共に逮捕されたのは芸能事務所「XGALX」の自称ミュージックプロデューサー、キム・マイケル・チョン容疑者(39)とエイベックス社員の長谷川雄大容疑者(38)と柳川典利容疑者(51)。
警視庁担当記者は、捜査の裏側を次のように明かす。
「警視庁の執念が実った形です。昨日の未明、滞在先のホテルの一室で身柄を確保しましたが、実は一年も前から彼らの足取りは完全に把握されていました。昨年3月に寄せられた『コカインを常用している』という匿名の内部情報をもとに、薬物銃器対策課は約1年に及ぶ慎重な内偵捜査を続けてきたのです。
逮捕当日、4人は仕事で名古屋を訪れていましたが、捜査員がホテルに踏み込んだ際、コカインとみられる粉末が小分けにされた袋のほか、乾燥大麻とみられる植物片も机上に残されていました。酒井容疑者は逮捕の直前まで名古屋市内でのライブに参加していましたが、当局は彼らがこのホテルの一室を拠点に、常習的に薬物を使用していたとみています」
警視庁は酒井容疑者は少なくとも1年以上前から違法薬物に手を染めていた可能性があるとみており、警視庁はすでに目黒区の自宅など関係先の家宅捜索を終え、入手ルートの全容解明を急いでいるという。
「関係者の間では、いつか破綻するだろうと…」
酒井容疑者は「JAKOPS」名義で、XGのほぼ全楽曲のクリエイティブを統括してきた人物である 。
2022年に発売したデビュー曲は、全米ビルボードチャートで日本人アーティストとして史上初のウィークリー1位にランクインした。以来、2025年の「コーチェラ」出演など、日本発のアーティストを世界水準へと押し上げたその手腕は、エイベックスのHP上に掲載されている統合報告書でも「グローバルIP創出の成功例」として特筆されている。
しかし、酒井容疑者の素顔について、業界関係者は次のように証言する。
「彼の業界内での評判は芳しくありませんでした。一言で表現するなら『暴君』です。すべてを自分の思い通りに動かさなければ気が済まない独善的な性格でした。特にXGのプロジェクトについては、韓国での長期にわたる練習生期間やコロナ禍によるデビュー延期が重なり、運営コストが膨れ上がっていました。
その過程で彼の金銭感覚は完全に麻痺し、グループを私物化するような振る舞いや、投資資金を自身の意向のみで浪費する姿が目立つようになったのです。関係者の間では『いつか破綻するだろう』と冷ややかな目で見られていました。
特に、韓国での長期育成や世界展開に伴う肥大化した予算が、彼の支配欲を加速させ、グループやスタッフの『私物化』に近い状態を生んでいました」
同じく逮捕された長谷川容疑者は、統合報告書内でのインタビューにおいて「グローバルで戦える組織構築もSIMONさんと密に連携をとり、日々改善をしながら進めています」と語っている。

