主催者、エヴァン・ジョーダン
アメリカ南東部。ファウンド・フッテージ映画のみを集めた映画祭『アンネームド・フッテージ・フェスティバル(名前のない映像フェスティバル)』の主催者エヴァン・ジョーダンの拠点である。
幼い頃から創作を愛し、2000年代に流行したマンブルコアに影響を受けて映画制作を決心したエヴァンが、実際に自分の映画を作り始めるまでには重度の薬物依存症を克服し、父親になったことも含め約10年かかった。映画こそ彼の人生そのものである。
ファウンド・フッテージ映画とは、"どこかで見つかった何かの映像"についての映画。文字通りにとればそういう意味だ。その映像はジャングルや魔女の棲む森で見つかったり、自宅に配送されることさえある。『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』以来、ホラー映画の人気ジャンルとして進化しつつ今も量産されている。
世界有数のファウンド・フッテージ映画祭の誕生!
「暗い寝室で86分間見続けた後、ある程度現実と信じ込んでしまった時のことを決して忘れません」
この映画『パラノーマル・アクティビティ』(2007年)との出会いがエヴァンをファウンド・フッテージの道に走らせた。彼が『アンネームド・フッテージ・フェスティバル(以下UFF)』を主催して9年に至る。
UFFは毎年、全く異なるプログラムで2つのイベントを開催している。映画館で実際に上映を行うフェスティバルと、オンライン上で24時間ノンストップ配信をするフェスティバルだ。
2025年は合計117本の作品が応募され、今年はすでにその数を上回っているとのこと。ホラーがメインのUFFではあるがコメディ、ドラマ、実験映画など、幅広いジャンルの映画を上映する。こういった柔軟な面からUFFは世界有数の観客数を誇るフェスティバルになった。
現在、この形式はかつてないほど受け入れられている、とエヴァンは分析する。
「Z世代はオンラインで消費するほぼ全てをカメラや携帯電話の視点から捉えているため、とても自然に感じているんです。『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』が公開された当時(1999年頃)の世代は、SNSで育ち、毎日POVコンテンツを観るような世代ではなかった。ファウンド・フッテージの未来にとって良い兆しだと思います」
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