秋の訪れを感じさせてくれる花といえばコスモスです。長野県安曇野市にある国営アルプスあづみの公園 堀金・穂高地区では、この季節に合わせて「秋・コスモスの花フェスタ」が開催されています。会場ではオレンジ色が鮮やかなキバナコスモスと、ピンク色や白色のコスモスが順に開花し、広大な園内を彩ります。9月はキバナコスモスが見頃を迎え、10月に入るとコスモスが次々と咲き誇り、秋の安曇野らしい風景が楽しめます。
花を鑑賞するだけでなく、摘み取り体験に参加できるのもこのイベントならではの魅力です。9月末にはキバナコスモス、10月中旬にはコスモスの摘み取りが行われ、自分の手で季節の花を持ち帰ることができます。また、「文字オブジェ」や「風景の扉」といったフォトスポットも設けられており、写真を撮りながら散策する楽しみも広がります。
期間中は花だけでなく、クラフトマルシェや動物とのふれあい体験、乗馬イベントなども予定されています。自然と一緒にさまざまな企画を味わえるのは、この公園ならではです。信州の澄んだ空気の中で、秋を五感で感じられるひとときとなりそうです。
キバナコスモスが彩る秋の棚田

秋の安曇野を代表する景色のひとつが、オレンジ色に染まるキバナコスモス畑です。国営アルプスあづみの公園では、春には菜の花畑だったエリアが、秋になると一面にキバナコスモスを咲かせる花畑へと姿を変えます。その数はおよそ80万本にものぼり、棚田の風景を背景にした大規模な花畑は圧巻です。
園内には「文字オブジェ」や「バス停」をモチーフにしたフォトスポットも設置され、ただ花を眺めるだけでなく、写真を撮る楽しさも広がります。特に晴れた日に見渡すと、オレンジ色の花々が太陽の光に映え、秋らしい爽やかな空気とともに季節の美しさを実感できます。
13品種18万本のコスモスが咲き誇る

10月に入ると、公園内はコスモスが主役の季節へと移り変わります。田園文化ゾーンに広がる花壇では、約4,500平方メートルの敷地に18万本ものコスモスが咲き誇ります。植えられているのは「ダブルクリック」や「シーシェル」といった人気の品種を含む13種類。花びらの形や色合いがそれぞれ異なり、見比べながら歩く楽しさがあります。
コスモスの花壇には、赤や紫の葉が美しいコリウスも一緒に植えられており、華やかさに奥行きを加えています。また、「風景の扉」と名付けられたフォトスポットも設けられており、まるで絵画のような一枚を撮影することができます。季節ごとに新しいスポットが登場するのも、この公園ならではの魅力です。
さらに、10月18日と19日にはコスモスの摘み取り体験が予定されています。見頃を迎えた花を自分の手で摘み取って持ち帰れば、秋の思い出をそのまま自宅に飾ることができます。家族や友人と一緒に訪れても、ひとりでゆっくり花を愛でても、それぞれの楽しみ方ができそうです。
