今年からF1に新規参戦するキャデラックは、バルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスのベテランコンビを起用する。元F1ドライバーのデビッド・クルサードはこのチームメイト対決について、今のところボッタスが優勢だと睨んでいるようだ。
ボッタスとペレスのふたりは、2024年限りでF1のレギュラーシートを失ったが、今年キャデラックから1年ぶりにF1に復帰する。ただボッタスは古巣のメルセデスで1年間リザーブドライバーを務めていた一方で、ペレスは家族との時間を優先して1年間レース活動からは距離をとっていた。
そしてその点こそが、2026年シーズンに違いとなって現れるのではないかと、クルサードは考えているのだ。
「キャデラックが起用した2人のドライバー自体に問題があるとは思っていない」
ポッドキャスト番組のUp To Speedに対し、クルサードはそう語った。
「これまでのキャリアから見て、F1で最速のドライバーラインアップというわけではないが、確実に仕事をこなせる安全な組み合わせだろう」
「ルーキーを起用してマシンを壊す必要はない。彼らに必要なのは、チームのオペレーションや新レギュレーションに慣れていくことだ。そういう意味で、彼らは賢い選択をしたと思う」
「個人的にはボッタスの方が準備ができていると思う。なぜなら、彼はメルセデスからの情報を携えているからだ。昨年1年間、彼はメルセデスでシミュレーター作業などを含めて活動してきた。一方で1年休みを取り、いわば“昼寝のような休養”を満喫してきたペレスについては、少し不安がある。彼のやる気を疑っているわけではないが、一度スイッチを切ってしまったものを、再び入れ直せるのか、という点だ」
F1ドライバーにとって、まず目指すべき目標のひとつはチームメイトに勝つことだ。ボッタス、そしてペレスはこれまで、それぞれルイス・ハミルトンやマックス・フェルスタッペンというエースを支える立場にあった。しかし今年はふたりともチームを率いる立場となるチャンスがある。その点でも、ボッタスがペレスを上回ってくるだろうとクルサードは語った。
「彼らは十分に大人で、マシンを降りればプロフェッショナルとして振る舞える年齢だ。チーム全体の利益のために働かなければならないことも理解している。しかし、誤解してはならない。個々のチーム、マネージャー、フィジオ、そして周囲で働くすべての人々にとって、チームメイトの成功は自分の失敗を意味する。チームメイトに勝たなければならないんだ」
「現時点で冷静に見れば、より最近まで第一線で活動していたという点だけでも、ボッタスがペレスに勝つ可能性は高いと思う」

