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金融知力普及協会と高校生が歩んだ20年 エコノミクス甲子園が育てる未来

2月21日・22日、全国の高校生たちが「お金と経済の知識」で真剣勝負を繰り広げる舞台が東京で開催されました。第20回を迎えた「エコノミクス甲子園」全国大会。850チームの頂点に立ったのは、神奈川県代表・浅野高等学校の2人でした。優勝という結果はもちろんですが、今回あらためて心を動かされたのは、この大会が20年にわたって続いてきたという事実です。

いまや金融や経済のニュースは、日常のあらゆる場面に関わっています。そんな時代のなかで、高校生が仲間とともに学び、挑み、未来を見据える機会が用意されていること。その舞台を支え続けてきた人たちがいることに、静かな熱を感じます。

ただのクイズ大会ではありません。未来を生きる力を育てる挑戦が、そこにはありました。

知識を競うだけではない 「エコノミクス甲子園」という挑戦のかたち

「エコノミクス甲子園」は、日本全国の高校生が金融や経済の知識をクイズ形式で競う大会です。2006年度にスタートし、今回で第20回という節目を迎えました。単発のイベントではなく、20年にわたって積み重ねられてきた教育の取り組みである点は見逃せません。

大会は、同じ高校に通う生徒2人1組でエントリーします。参加費は無料。エントリーした高校生には、金融や経済を学ぶための教材が事前に届けられ、それをもとに各地方大会、そして全国大会へと進んでいきます。ただ知識量を試すだけでなく、事前学習を通して理解を深め、その成果を発揮する場が用意されているのが特徴です。

地方大会は全国各地で開催され、勝ち抜いたチームが東京で行われる全国大会に進出します。オンライン形式や金融機関の本社などを会場に実施される地方大会を経て、全国大会では集合形式で熱戦が繰り広げられます。地域ごとに支える金融機関の存在もあり、社会全体で若い世代の学びを後押しする構図が見えてきます。

また、全国大会で優勝したチームにはニューヨーク研修旅行が贈られます。海外の金融の中心地を体感する機会が用意されていることは、この大会が国内の枠にとどまらない視野を持っていることの象徴とも言えるでしょう。さらに、本大会は国際経済オリンピックの日本代表選考も兼ねています。高校生の挑戦は、その先に世界へとつながる可能性も秘めています。

「金融知力を楽しく身につける」という趣旨のもと続いてきたこの大会。お金や経済というと難しく感じる人もいるかもしれません。しかし、日々の暮らしや将来の進路、社会との関わりを考えるうえで欠かせないテーマでもあります。だからこそ、クイズという形で挑戦できる場があることには大きな意味があります。 知識を競う舞台でありながら、その土台にあるのは“未来を生きる力”を育てるという思いです。20年という時間が、その思いの継続を物語っています。

いま、高校生にこそ必要とされる「金融知力」

エコノミクス甲子園が掲げているのは、「社会にはばたく前の高校生が、金融経済の仕組みを理解し、ライフデザインやお金とのかかわり方を考える力=金融知力を身につける」という理念です。単にクイズで正解を競う場ではなく、将来を見据えた学びの機会として位置づけられている点が、この大会の本質だと感じます。

いま、お金や経済の話題は特別なものではありません。物価の動き、円安や株価、キャッシュレス決済、投資や保険。ニュースやSNSを通じて日常的に触れるテーマになっています。そうした情報に囲まれながら成長する世代にとって、表面的な知識だけでなく、仕組みを理解する力はますます重要になっています。

エコノミクス甲子園では、事前に配布される教材を通して金融や経済の基礎を学び、その理解度を大会で試します。知識を詰め込むのではなく、自分の将来や社会との関わりを考える入り口として学ぶ。その姿勢が、この大会の大きな特徴です。

さらに、第20回全国大会は、国際経済オリンピックの日本代表選考も兼ねています。国内の大会での挑戦が、そのまま世界につながる可能性を持っているということです。高校生の学びが、教室の中だけで完結せず、国際舞台へと広がっていく構造はとても象徴的です。

金融教育というと、少し堅いイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし、将来の進学や就職、暮らし方を考えるうえで、お金との向き合い方は避けて通れないテーマです。だからこそ、仲間と一緒に挑み、楽しみながら学べる場があることは大きな価値を持ちます。

20年続く大会の背景には、「知識は未来を守る力になる」という考えがあるのではないでしょうか。高校生たちがクイズに挑む姿の向こうには、これからの社会を支える世代を育てるという、静かで確かな意思が感じられます。

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