A4に2テラバイト保存も? データ保存の未来
この技術のポテンシャルは、QRコードのサイズ記録にとどまりません。
理論上、A4用紙1枚分の面積に2テラバイト以上のデータを保存できるといいます。しかもセラミック媒体は磁気ディスクや電子メモリと異なり、エネルギー供給や冷却を必要としません。
現在のデータセンターは膨大な電力を消費し、定期的なデータ移行も不可欠です。一方、セラミックへの記録は、石に刻まれた古代の碑文のように、長期間安定して保存できる可能性があります。
研究チームは今後、書き込み速度の向上や量産技術の確立を目指しているとのこと。将来的には、超高密度かつ長期保存可能なデータストレージとして実用化されるかもしれません。
電子顕微鏡でしか読めない、細菌よりも小さなQRコード。それは単なる“世界最小”の話題ではなく、データ保存の未来を示す一歩でもあります。
情報があふれている時代だからこそ、「どう残すか」が問われています。今回のギネス記録は、その答えのひとつになりそうです。
参照
TU Wien「World Record: The World’s Smallest QR Code」
Phys Org「World's smallest QR code, read via electron microscope, earns Guinness recognition」
Guinness World Records「Smallest QR code」

