普段、眠っているのか覚醒しているのか判然としない目つきで外を出歩いている筆者だが、最近ファミリーマートで「うまトマハンバーガー」なる商品と出くわした時には、さすがに目を見開かずにいられなかった。
筆者を含む多くの人々を狂愛の渦に叩き落とした、「松屋」の大人気メニュー「うまトマハンバーグ」とのコラボ商品である。先日は系列店の「松のや」にて「うまトマロースかつ」が登場したが、このたびはファミリーマートということらしい。
順調に勢力を拡大しつつある「うまトマ」だが、しかし今回ばかりは少々安易に思える。はた目には、パンにハンバーグを挟んだだけである。はなはだ美味しそうではあるが、そこはそれである。是々非々で評価せねばなるまい。
そういうわけで、筆者はその出来栄えを厳正に確かめるべく、「うまトマハンバーガー」を入手した。決してめっぽう美味しそうだったからというわけではない。
改めて補足しておくと、本商品は2026年2月24日、沖縄県を除く全国のファミリーマート限定で「松屋」監修のもと発売されたものである。価格は税込200円となっている。
パッケージから中身を取り出すと、だいたい直径10cmくらいのハンバーガーがお出ましした。と同時に、脳髄に刻み込まれたあの匂いが、「うまトマ」由来のニンニクの香りがふわりと漂い、筆者の本能を狂おしく刺激した。
向かい合った時点ですでに極めて美味しい。だが、是々非々でなければならない。それはわかっている。重々承知している。
興奮で震える手でハンバーガーをつかみ、かぶりつく。その瞬間、くらくらするほどパンチのあるニンニクの風味のみならず、濃厚なトマトの旨味が舌を浸すように炸裂した。紛うことなき「うまトマ」であった。
そして思った。是々非々などどうでもよいと。美味しければそれでよいではないかと。
これでもしこの味わいに加えて、安易さとは程遠い「ハンバーガーならではの強み」などあろうものなら、いよいよ筆者の立つ瀬は一片たりとも残らずなくなるわけだが、実際どうだったかと言えば見事に消滅した。
柔らかな生地のバンズと、その食感を邪魔しないハンバーグ、それらの潤滑油となるたっぷりの「うまトマ」ソースが一斉にとろけ、混然一体となって味覚に迫る。この力強くも滑らかな食べ心地は、ハンバーグ単体、あるいは白米とハンバーグでも確実に得られないものだ。
認めよう。最初から美味しそうだったからこの商品を手に取ったし、その結果、完膚なきまでに打ちのめされた。
思えば先日「松のや」の「うまトマロースかつ」をレビューした時も是々非々で挑み、完膚なきまでに打ちのめされ、最後には礼賛するだけになった。愚者は二度「うまトマ」に首を垂れるのである。
ともあれ、繰り返しになるが「うまトマハンバーガー」は再現度の高さといい、それでいて既存の「うまトマ」から逸脱した独自性といい、想像以上に隙のない仕上がりである。「コラボ商品だからこの程度か」を絶対に防ぐという気概を感じる。
さらに言えば、本商品は単純に「200円で買えるハイレベルなコンビニのハンバーガー」として希少だと思う。コンビニのハンバーガーは300円あたりなのが普通で、こちらはそれらより価格相応に小ぶりであるものの、前述の通り満足感は十二分に備わっている。
こうなってくると、この先の「うまトマ」の勢いが末恐ろしい。またいつか新たな「うまトマ」が世に現れた時、一体いかなる形を取るのか。そしていかなる出来栄えを披露してくれるのか。さすがに目を閉じて思いを馳せずにいられない。
参考リンク:ファミリーマート「うまトマハンバーガー(松屋監修)」商品紹介ページ
執筆:西本大紀
Photo:RocketNews24.
