
「すごいと思うし尊敬しています」三笘薫が偉業達成の“鉄人”に感服 「40歳までプレーしたいか?」という質問には…【現地発】
プレミアリーグ第27節。敵地ブレントフォード・コミュニティー・スタジアムに乗り込んだ三笘薫擁するブライトンは、1月3日のバーンリー戦以来となる7試合ぶりの勝利を手にした。
8試合連続で先発出場した三笘は、定位置の左ウイングで躍動。先制点の起点となるなど、攻撃の核として存在感を放ちチームの勝利に大きく貢献した。
試合後、日本代表アタッカーは「勝たないといけないとみんなわかってる中で、クリーンシートも大きい。素晴らしいセーブもあって、後半危なかったですけど、そこで1失点しちゃうと流れも怖いところで、踏ん張ったかなと思います」と安堵の表情でゲームを振り返った。
この日のブライトンイレブンは、立ち上がりから積極的な姿勢が際立っていた。勝ち星から遠ざかっていた12月以降は、球際の強さを欠き、セカンドボールでも後手に回る場面が目立っていた。試合後に残ったのは “脆い”印象ばかりだったが、翻ってブレントフォード戦ではエネルギッシュな姿が随所に見られた。
背番号「22」も例外ではない。積極的にボールに関与し、攻撃の起点として危険な空気を漂わせた。開始5分、ボールを受けると素早くファーサイドへクロスを供給。相手にクリアされてCKを獲得した。さらに16分には相手右サイドバックのアーロン・ヒッキーをかわして中央へラストパス。走り込んだMFジャック・ヒンシェルウッドがミドルシュートを放つも、GKクィービーン・ケレハーの好守に阻まれた。
20分には、自らシュートする場面も訪れる。ミルナーの浮き球をヒンシェルウッドが頭で落としたところに反応し、抜け出して左足でシュート。ニアを狙った一撃は、飛び出したケレハーに防がれる。さらに5分後、流れるようなパスワークからMFパスカル・グロスが左へ展開。三笘がダイレクトで右足を振り抜いたが、クリーンヒットできずにGK正面に飛んだ。
それでも30分、三笘を起点とした攻撃が均衡を破る。右サイドのグロスからのサイドチェンジのパスを受けると、ドリブルでDFを引き付け、後方でフリーとなっていた左SBフェルディ・カディオールへ戻す。トルコ代表DFが放った強烈なシュートはバーを叩き、その跳ね返りをMFディエゴ・ゴメスが鮮やかに押し込んだ。
前半終盤には相手CBのミスを突き、FWダニー・ウェルベックが追加点。2点のリードを奪ってハーフタイムを迎えた。後半はブレントフォードに主導権を握られたものの、決定的な場面は作らせず。守備を固めたブライトンは、2026年に入って2勝目を挙げた。
アウェーでの勝利は、11月30日のノッティンガム・フォレスト戦以来。過去2か月半は終盤の失点に泣く試合も多かったが、この日は違った。2点目が相手のミスから生まれるなど、久々に運も味方につけた。
「2点目は大きかったですし、今までやっぱり1点差で、ちょっと怖さがあった中で、はっきりしないところがあったんで。そこは今日冷静に進められたかなと思います」
一方で、後半に押し込まれた展開については「ちょっと受け身になったんで、そこは次に生かさないといけない」と反省も口にした。
この試合ではシュート2本を放ち、積極的にドリブルを仕掛ける姿も印象的だった。マンチェスター・シティ戦以来となるゴールも期待されたが、ネットを揺らすことはできず。「得点を決められるシーンもあったんで、そこを決めればもう少し良かった」と自身のプレーを振り返る。
「(味方とのコンビネーションは)日に日に良くなってますけど、コンディションも上がってきている。最後決めきれるかどうかが問題かなと思います。今日の相手では決めなくても勝てた試合でしたけど、次の試合はそういうシーンを逃すと厳しくもなってくるんで反省したい」
久々の勝利でチームの雰囲気も上向いたが、「やっと勝利できて、これは続けないといけないっていうのは話した」と気を引き締めた。
またこの試合では、先発したMFジェームズ・ミルナーがプレミアリーグ最多出場記録を更新する偉業を達成。16歳でデビューして以来、24目のシーズンで654試合に到達した。鉄人とも称されるベテランに対し、三笘は「尊敬しています」と敬意を示す。
「プレーでも、声でも、チームを盛り上げてますし、あの歳であのパフォーマンスというもの、なかなか、ほんと、すごいと思うし尊敬しています」
続けてぶつけられた「40歳までプレーを続けたいか?」との問いに対して、三笘は含みを持たせて次のように述べた。
「そうですね。色々考えてますけど、それはメディアには言わないですけど(笑)。色々考えてますけど、はい。でもやれるだけやりたいなと思います」
28歳を迎え、選手として充実期に入ったが、成長への意識は衰えていない。
「シーズン中のコンディションはやっぱ難しいですけど、まだ伸ばせるとかは全然伸ばせると思うんで。(引退は)まだまだ先になると思います」
試合終了後には、久々の勝利をチームメイトと分かち合い、スタンドにいた日本人の少年ファンにユニホームを手渡す姿も見られた。
プレミアの大舞台でレジェンドたちを間近に見ながら戦う日本代表のスターは、尽きることのない向上心とともに、自身もさらなる高みを目指している。その姿を見る次の世代のファンもまた、新たな憧れを抱いていく。
取材・文●松澤浩三
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