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B&ZAI、“アイドル×バンド”という持ち味を生かした“継承”のステージで魅了 日本武道館での追加公演もサプライズ発表

B&ZAI、“アイドル×バンド”という持ち味を生かした“継承”のステージで魅了 日本武道館での追加公演もサプライズ発表

B&ZAI初の全国ホールツアー「B&ZAI LIVE TOUR 2026 -ROCK'N'DOL-」が開催中
B&ZAI初の全国ホールツアー「B&ZAI LIVE TOUR 2026 -ROCK'N'DOL-」が開催中 / 撮影=松本順子

8人組アイドルグループ・B&ZAI初の全国ホールツアー「B&ZAI LIVE TOUR 2026 -ROCK'N'DOL-」が開催中。10カ所29公演、総動員数8万3200人を予定している本ツアーから、2月27日に東京ガーデンシアターで開催された東京公演の模様をレポートする。(以下、ネタバレを含みます)

■“IDOL”と“ROCK”を掛け合わせた、一瞬たりとも飽きさせないステージ

B&ZAIとして走り出して、あっという間に1年が経った。その間の活動は実に目まぐるしく、ライブ、イベント、舞台と、彼らはなんと100を超えるステージを経験したという。試行錯誤しながらも、それぞれのキャリアとスキルを掛け合わせる濃密な日々の中で、わずか1年とは思えないチームワークと絆を育み、“自分たちらしさ”を追求。その道の先で<ROCK'N'DOL(ROCK×IDOL)>という道標にたどり着いたのだ。

この日のライブはまさに、結成1年で築いたグループとしての自信がみなぎっていた。バンドが武器であり特徴でもある彼ら。オープニングはロックナンバーかと思いきや…予想を大胆に裏切る夏全開のアイドルソング「なつ・あい」で幕を開けた。ピンクのグラサンをかけた橋本涼の第一声「有明、始めようぜ」に会場中から黄色い歓声が上がる。キャッチーなダンスは、くるりと回るたびに衣装の裾が翻り、チャーミングな振り付けを全力でやり切る8人の姿に意表を突かれた。

バンドセットが登場し、グループ初のオリジナル曲「First Beat」、初のバンドアレンジとなる「Dangerholic」を息の合ったグルーヴで届ける8人。「スキすぎて」の曲中セリフは、一人ずつ思い思いのポーズと口調で「バンザイ」と言い、客席を興奮の渦に。“IDOL”と“ROCK”を織り交ぜたスピーディーなテンポ感で、冒頭ブロックを駆け抜けた。

■B&ZAIらしいこだわりが光るセットリスト

その後も、よく練られたセットリストに感服する展開が続く。ジュニアのコンサートで披露されることの多い定番ヒットだけでなく、懐かしいナンバーや少しコアな楽曲も盛り込まれて、一筋縄ではいかないB&ZAIらしいこだわりが光る。

平成のギャル男とギャルに4人ずつ扮装したコーナーでは、曲中の小芝居や平成の匂いを感じさせるダンス、くじ引きでカップルになった橋本と矢花のラブラブシーンまで、ユニークな要素も満載。特に「私のオキテ」の“ブスって言ったら殺すから”でアップになった女装カツラ姿の菅田琳寧は、攻めた表情と煽りにお腹を抱えて笑ってしまった。

中盤ブロックは、着物で登場した川崎星輝の艶やかな時間から始まる。おのおのが電飾が施した面をつけて踊り、そのまま妖しげなムードで「Hysteria」へなだれ込むと、三味線を手にした矢花黎がステージ中段に登場。満月の映像をバックに情緒的な音色を響かせ、「ツキヨミ」へと続く和の演出の流れは最高に粋だった。初のダンス新曲「KISS'N'DOL」では、大人っぽいスーツ男子風の衣装がクール。事務所の伝統を感じる“ジャケットプレイ”や、川崎・稲葉通陽のアクロバットも印象的で、B&ZAIのしなやかなダンスが前面に出た1曲となった。

■アツいパフォーマンスで魅せる後半戦

後半戦では、菅田が“スーパーりんねさん”に扮するエンタメコーナーが昨年の1stライブに続いて登場。会場全体で「りんちゃーん!」と呼ぶと、白いタンクトップにダンベルを頭につけたスーパーりんねさんが唯一無二の存在感で場を掌握する。矢花と橋本が客降りしてファンの悩みを聞きに行くと、スーパーりんねさんが“マッスル”の鍛錬と同時にできる独自の解決法を提示。温かく平和な笑いに包まれるこのコーナーは、今後もぜひ継続してほしい。

今野大輝がソロの歌い出しを担当し、川崎が鼓笛隊をイメージした肩掛けドラムで行進した「静寂のパレード」は、手作り感あふれる小道具を活用したファンタジックな世界観にうっとり。そして最終ブロックでは再びおのおのが楽器にスタンバイし、怒涛のバンドメドレーへ。「truth」は優雅かつスリリングな稲葉のバイオリンが今回も鳥肌モノ。「BLACK FIRE」は橋本と鈴木悠仁のツインボーカルが熱を帯び、楽器隊のロック魂も激しくぶつかり合う圧巻のパフォーマンスとなった。

本高克樹のピアノソロを挟み、「これから先も愛し合っていきましょう」という橋本の熱い呼びかけで始まったのは、嵐の「One Love」。菅田のサックス、稲葉のバイオリンが重なり、原曲とはガラリと異なる音の景色が広がる。

“アイドル×バンド”を象徴するようなパフォーマンスを見ながら、近年STARTO社のタレントがよく口にする“継承”という言葉がふと頭をよぎった。真正面から正確にカバーするのもすてきだが、この「One Love」のように自分たちの色を加えて受け継いでいくことこそ、この事務所ならではの“継承”なのかもしれない。自分たちのカラーや強み、考えを打ち出さなければ生き残れない厳しい世界に身を置く彼らだからこその、あえてシンプルな形ではない“継承”が心に染みた。

■“バンドの聖地”であり“夢の場所”での追加公演が決定

アンコールでは客席から登場し、至近距離でコミュニケーションをとる8人にファンは狂喜乱舞。2曲を歌い終えたところで「ATTENTION」の赤く光る文字が映し出される。サプライズ発表があると察したメンバーたちは「こんなの初めて」「マジで知らない」と動揺を隠せない。会場の全員が固唾を飲んで見守る中、映像の最後に「日本武道館公演決定」の特大ニュースが解禁された。

“バンドの聖地”でありB&ZAIにとっても“夢の場所”だけに、客席からは地鳴りのような歓声が轟く。菅田は「鳥肌がやばい!」と目を丸くし、橋本は瞳を潤ませながら「B&ZAI始めてよかったね、マジで…」と感無量の表情を。それぞれが心の底から歓喜する姿に胸が熱くなった。

興奮冷めやらぬ中、最後は本日2曲目の新曲「衝動 Never end」を披露。オリジナル曲では初の“全員で楽器演奏”となる疾走感溢れるナンバーだ。聴く人に寄り添い背中を押すような歌詞に、会場中の拳が強く揺れる。そしてライブの締めは、リーダー・今野の音頭で会場が「バンザーイ!!」と叫び、心を一つに。一人ひとりが名残惜しそうに袖へ戻り、アンカーの矢花が「まだまだ未熟かもしれないけど、最高のメンバーと武道館見てきます!」と超絶カッコいいセリフを残してライブは幕を下ろした。

■橋本涼が涙の訳を明かす「ちょっと我慢できなかったです」

武道館決定の喜びをファンと分かち合ったB&ZAIは、公演後に囲み取材を実施。「おめでとうございます!」と祝福されると、橋本は「B&ZAIになるときに持っていた夢が“みんなで武道館に立ちたい”だったので。B&ZAIのバンドリーダーである矢花が武道館でベースを弾いている姿をどうしても見たくて、それがかなうと思ったらちょっと我慢できなかったです。本当にうれしくて」と涙の理由を明かす。

矢花はそんな橋本を優しく見守りつつ、「直近ではSUPER EIGHTさんの武道館公演をみんなで見に行ったんです。そこに日本の国旗があって、“あ、ここが武道館なんだ”ってメンバーみんなくらったばかりだったので。あの会場で俺ら3公演もできるのはドキドキですね」と語った。

本高は「ROCK'N'DOLというタイトルで、ロックはもちろん、この事務所ならではのアイドルというものも背負いながら構成を作らせていただきました。そういう意味でも“日本”がつく“日本武道館”に立てるのは責任も感じますが、今はうれしい気持ちに浸りたいです」と本音を。サプライズについては川崎が「僕らも本当にびっくりしていて」、今野も「お客さんとの同じタイミングで(知りました)」と驚きを強調した。

また、この日は大倉忠義が見学に訪れていたそうで、本高は「はしもっちゃん(橋本)が泣いたことを誰よりもうれしがっていました」とぶっちゃけ。橋本も「今回の武道館公演(の実現)は大倉くんが協力してくださったみたいで。さっきご本人から聞きました。最高のプレゼントをいただきました」(橋本)と感謝を口にした。

武道館公演でやりたいことを聞かれると、川崎は「“伝統”がありますから。志高く、そこに見合ったバンドパフォーマンスをしたい。でも、この事務所ならではのちょっと奇想天外な演出もできたら」と語り、稲葉は「武道館は目標であり通過点。ROCK'N'DOLと掲げているからこそのB&ZAIらしさを見つけて、さらに高みを目指せたら」と力強くコメント。

今野は「円形のステージもできたら」、鈴木は「歌や楽器、そしてアイドルといったいろんな要素が詰まったB&ZAIらしい公演にしたい」と述べ、菅田は「ぶっ飛んだやつもやりたいな。過去一、仕上がってます!」と笑顔を見せた。

橋本は「このROCK'N'DOLを掲げて武道館を経て、もうあと僕たちが掴みとるのはデビューひとつ。しっかり頑張りたいです」と気合十分に宣言。B&ZAIとして一歩ずつ着実に階段を上っていく彼らの姿に、ファンも“一緒に夢を追える幸せ”を感じていることだろう。

デビュー前だからこそ味わえる、尊く、かけがえのない時間を今のB&ZAIとBaetZ(ファンの呼称)は過ごしているのだ。迎え撃つは5月のツアーファイナル・日本武道館。ステージ上のB&ZAIはいつも互いへのリスペクトに満ちたいい表情をしている。ホールはもちろん、アリーナも乗りこなせるほど安定感は抜群、ライブ力も申し分ない。さぁ、武道館のその先の景色をみんなで迎えに行こう。

※なつ・あいの「・」は白抜きハートマークが正式表記
※本高克樹の「高」は正しくは「はしごだか」、川崎星輝の「崎」は正しくは「たつさき」

◆取材・文=川倉由起子

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