寝る前のスマホ操作がやめられない、という方も多いのではないでしょうか。
実はその習慣、単なる睡眠不足を招くだけでなく、肌のコンディションに悪影響を与えている可能性があります。
今回は、寝る前のスマホ習慣がやめられない原因や、美容リズムを乱す理由、そして今日から簡単に行えるセルフケアについて、あんしん漢方薬剤師の山形ゆかりさんに解説いただきます。
なぜ寝る前にスマホを見てしまうの?

就寝前のスマホ操作をやめられない原因のひとつは、「脳の報酬系」によるものです。
私たちの脳には、ある行動に対して喜びを感じる神経ネットワークが存在します。
恋愛や食事など、楽しい行動をしたときに感じる高揚感や興奮は、「ドーパミン」という神経伝達物質によるものです。
次々流れてくる新しい情報、いいねの通知、新たな発見を促すスクロール操作……これらのスマホ操作はすべて、ドーパミンを放出させる「快楽サイクル」とうまく合致してしまうのです。
また、「ストレス軽減のための自己防衛反応」という見方もできます。
疲れた1日の終わりに、脳が癒やしや快感を求めた結果、手軽な刺激であるスマホに依存してしまっているケースもあります。
ブルーライトが美容リズムを乱す理由

スマホのスクリーンからは、「ブルーライト」という波長の短い光が発せられています。
本来、人間は夜間になると睡眠ホルモンである「メラトニン」を分泌させ、自然な眠りにつくメカニズムを持っています。
しかし、夜にブルーライトを浴びると、脳が「まだ昼間だ」と錯覚し、メラトニンの分泌を阻害してしまうのです。
肌の修復と再生は、成長ホルモンがもっとも分泌される夜間に主に行われているため、スマホ利用によって睡眠が削られたり低下したりするだけで、大きな美容リスクとなります。
さらに近年の研究では、ブルーライトが肌細胞内で活性酸素を発生させるというデータも報告されています。
活性酸素は、「からだのサビ」とも表現され、細胞を傷つけて老化を加速させるため、美容の大敵です。
肌の乾燥、シミやシワ、たるみの増加など、肌トラブルを引き起こす原因となり得ます。
