
画像は『慎重勇者~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~』キービジュアル (C)土日月・とよた瑣織/KADOKAWA/慎重勇者製作委員会
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隠された真相に「涙」
俺TUEEE系、悪役令嬢もの、美少女アニメなど、タイトルの印象だけで「自分には合わない」と判断して視聴を見送っていませんか? そうした作品のなかには、物語後半に評価を一変させる「神回」を潜ませている例も少なくありません。終盤で「まさか泣かされるとは」「泣き要素ゼロだと思っていたのに」と誰もが驚かされる傑作アニメを振り返ります。
アニメ『慎重勇者~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~』(原作:土日月)は、チート級の強さを持ちながらスライムさえ完全消却しないと気が済まない転生勇者「竜宮院聖哉(CV:梅原裕一郎)」と、煩悩まみれの駄女神「リスタルテ(CV:豊崎愛生)」が繰り広げる異世界コメディーです。初回からツッコミの応酬と駄女神の顔芸が炸裂し、どこまでも軽快なギャグ路線が続きますが、終盤でその空気を一変させる展開が待ち受けていました。
転機となるのは第11話です。ここで明かされる真実は、それまで笑い飛ばしてきた数々の言動の意味を塗り替えるものでした。ネット上でも「11話からのどんでん返しがマジで泣ける」「ラスト2話で一気に評価変わった」という声が数多く見られ、ギャグアニメという印象を覆す一作として語り継がれています。
不慮の事故で命を落とした少女たちがゾンビとなって蘇り、佐賀のご当地アイドル「フランシュシュ」として活躍する『ゾンビランドサガ』(原作:広報広聴課ゾンビ係)も、基本路線こそハイテンションなギャグアニメです。衝撃的な幕開けや畳みかけるボケの連続、そして宮野真守さん演じる破天荒プロデューサー「巽幸太郎」の存在感によって、強烈なゾンビコメディーとして印象付けられました。
ところが物語は中盤以降、徐々にシリアスな方向へと舵を切っていきます。第6話からゾンビ少女たちの死因が言及され始め、特に生前プロのアイドルだった「水野愛(CV:種田梨沙)」と「紺野純子(CV:河瀬茉希)」のエピソードはそれまでの空気を大きく変えました。
そして第11話では主人公「源さくら(CV:本渡楓)」の過去が語られ、衝撃的だった第1話の出来事が悲劇として再定義されます。続く第12話では巽幸太郎との意外な関係性が浮かび上がり、物語は一気にクライマックスへ。こうした怒涛の展開を経て、本作は単なるゾンビコメディーという枠では語れない作品へと評価を一変させました。
「はめふら」の愛称で知られるアニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』(原作:山口悟)も、思いがけない展開で視聴者の涙を誘いました。本作は、乙女ゲーム「FORTUNE LOVER」の悪役令嬢「カタリナ・クラエス(CV:内田真礼)」に転生した主人公が、天性の人たらしぶりで次々と破滅フラグを回避していく物語です。
はじめは明るいラブコメディーが展開されていたものの、第11話でカタリナが昏睡状態に陥ったことで物語は思わぬ局面を迎えます。「このまま目を覚まさないかもしれない」という周囲の不安が広がる一方で、カタリナは前世の世界で束の間の日常を過ごしていました。このときの彼女は転生後の記憶を失っていましたが、ある人物の言葉によってすべてを思い出すのです。
転生後に築いた絆と、転生前に結んだ友情。その両方が交差する展開には、「何回見返しても号泣してしまう」「11話の後編はいつ見ても泣く」といったコメントが寄せられています。軽やかなギャグやラブコメとして楽しんでいたからこそ、その印象を大きく覆す瞬間は、よりいっそう胸を打つのかもしれません。
