日常の中にひそむ、読めそうで読めないあの漢字。
でも、読み方や意味を知ると、ぐっとその言葉が好きになる。
今回は、「南(みなみ)」の「瓜(うり)」と書く、ホクホクとした甘みが人気の夏野菜(冬まで保存できるので冬のイメージも強いですね)です。
ハロウィンのジャック・オー・ランタンでもおなじみの植物です。
この漢字、あなたは読めますか?
さて、正解は…
【難読漢字よもやま話】アーカイブ
正解は「かぼちゃ」です。
【南瓜の語源と漢字の由来】
「南瓜(かぼちゃ)」は、ウリ科カボチャ属に分類される果菜の総称です。漢字の「南瓜」は、中国語で「南から伝わった瓜」を意味します。
「南」はかつて中国の南方(東南アジア方面)から伝わったことを示しています。「瓜」はウリ科の植物全般を指します。
カタカナの「カボチャ」という呼び名は、天文年間(1540年代)にポルトガル人が日本へ持ち込んだ際、当時の寄港地であった「カンボジア」の産物として紹介されたことから、その名がなまって「カボチャ」になったという説が有力です。
また、一部の地域では「南京(なんきん)」とも呼ばれますが、これも中国の南京港から伝わったことに由来する呼び名です。
【百花の王!南瓜(かぼちゃ)のトリビア】
●「冬至に食べると風邪をひかない」
カボチャはβ-カロテン(ビタミンA)が非常に豊富です。保存性が高いため、野菜が不足しがちな冬の時期に栄養を補給する先人の知恵として、冬至に食べる習慣が定着しました。
●「西洋」「日本」「ペポ」の3種類
現在主流のホクホクしたものは「西洋カボチャ」、ねっとりした煮物向きのものは「日本カボチャ」、ズッキーニや観賞用は「ペポカボチャ」に分類されます。
●「ズッキーニ」もカボチャの仲間
見た目はキュウリに似ていますが、植物学的にはカボチャの一種(ペポカボチャ)です。熟す前の若いうちに収穫して食べるため、あのような形をしています。
●「種」も栄養の宝庫
カボチャの種は「パンプキンシード」として親しまれ、リノール酸や亜鉛が豊富です。漢方では「南瓜仁(なんかにん)」と呼ばれ、低刺激の駆虫薬などとして使われた歴史もあります。
●「ワタ」は捨てないで!
種を包んでいる「ワタ」の部分には、実の部分よりも多くの食物繊維やβ-カロテンが含まれています。スープに入れたり、一緒に煮込むことで栄養を余さず摂れます。
