●ビックカメラの「精鋭中の精鋭」が企画する商品
ビックカメラの秋保徹代表取締役社長は従来のPBとの違いについて、あくまでも販売員が主体となって商品企画に携わることを力説する。
「これまで家電量販業界では、ナショナルブランドの商品に少し機能を追加したり、省いたりした商品をPBとしてきたが、これではお客様に価値を提供できない。マイスターを中心とする精鋭中の精鋭である販売員のアイデアを商品に反映していく。確かに規模や商品点数などが増えず、難易度も高いが、これまでPBの一部でマイスターが企画から開発まで携わり、いい商品をつくれるようになってきた。今後はこのサイクルを高速で回していき、品揃えの幅を広げていく」。
ビックアイデアの目標売上高は、2030年に1000億円。ビックカメラグループの売上高の約1割を占める。
ビックアイデアは、春夏と秋冬のシーズンごとに新商品を投入。家電の買い替えサイクルは長いため、来店頻度を高める小物家電や最寄り品、非家電アイテムを扱っていく。また、女性層や課題である若年層の獲得にもつなげていきたいとする。
先行販売として、3月14日にグランドオープンする「ビックカメラ池袋西口 IT Tower店」の4階に、売場面積約40平方メートルほどの「ビックアイデアブース」を設け、約15~20種類を展開する。4月1日からは、全国のビックカメラやコジマ、ECの「ビックカメラ・ドットコム」でも販売を開始する。
有末航太朗商品本部 商品開発室 室長は「ビックアイデアのファンを増やすことが、われわれのファン層の拡大につながる」と語る。長期的には、家電と非家電の比率は半々を目指す。
●第一弾は「ドライヤー」と「タオル」をリリース
ビックアイデアのラインアップの例として、BLDC搭載ドライヤー「Karen Bloom Flow Dryer」と「ためのタオル」シリーズを発表。詳細は3月上旬にリリースされるが、会見でいち早く商品を披露した。
ドライヤーは、収納場所に困っているという顧客の声を反映し、ぶら下げてもインテリアの邪魔をしないデザインを採用。カラーは薄いラベンダー色で、軽量だがハイパワーな風量を実現する。価格は9980円。
「ためのタオル」は、生乾き臭のしないタオルがほしいという声を反映した「洗濯物を干す人のためのタオル」(480円/1280円)と、熱による縮みや型崩れを抑える設計の「乾燥機を使う人のためのタオル」(480円/1280円)、ヘアドライによる髪のダメージを最小化する「髪をいたわる人のためのタオル」(1180円)を発売する。
例えば「乾燥機を使う人のためのタオル」では、乾燥機を推奨しないタオルが多いということを知らない人が多いという点に着目。洗濯乾燥機で乾燥しても縮まないように、縦方向と横方向で縁の太さを変える工夫を施している。
タオルは非家電アイテムだが、サニタリールームで家電を使うときに登場するアイテムとして相性がいい。タオルのトップメーカーである伊澤タオルと共同開発するなど、ビックアイデアの開発では社外パートナーとも共創していく。

