あの日、私が送ったメッセージ
高校を卒業して数年が経ったころ、私は同窓会の幹事を任されていました。出欠を取りながら仲間内でやり取りしていたとき、グループLINEに「同窓会参加します!」というメッセージが表示されました。送り主は、高校時代にあまり目立たなかった子でした。正直なところ、私はどこかでその子を軽く見ていたのです。
仲の良い幹事仲間に送るつもりで、こう打ちました。
「え、あの子が来るの?来なくていいよw」
メッセージの送り先を間違え、その子のいるグループLINEに送ってしまった...。慌てて画面を見つめましたが、「既読」はすでについていて、取り消すタイミングは完全に過ぎていました。
謝れなかった自分
本当なら、すぐに謝るべきでした。けれど当時の私は「まあ、気にしてないでしょ」と自分に言い聞かせ、何事もなかったように振る舞ったのです。
同窓会の当日、その子は来ませんでした。周囲は気にも留めていない様子で、私もいつしかそのことを忘れたふりをしていました。けれど、心のどこかにずっと小さな引っかかりが残っていたことに、あとになって気づくのです。
