MotoGPタイGPのスプリントレースでは、ドゥカティのマルク・マルケスとKTMのペドロ・アコスタによる優勝争いが繰り広げられた。
マルケスはラスト2周の最終コーナーで、アコスタのイン側にマシンをダイブさせてオーバーテイク。この時アコスタは弾き出されるようにコースオフを喫していて、一連の動きが審議対象となった。
結果、マルケスには1ポジションダウンの裁定がラストラップで下され、アコスタに勝利を譲ることになった。このときの動きやペナルティについて、他のライダーの見解は厳しいモノも多いようだ。
ヤマハのファビオ・クアルタラロは、マルケスがコーナーのエイペックスを外していて、アコスタをワイドに押し出したのは事実だとしながらも、トラックリミットは超えていなかったと強調した。
「ペナルティについては理解できる。でも同時に、マルクはまだトラックの内側にいた。かなり際どい判断だ」
「これは確実にブロックパスだと思う。僕にとっては、とてもクリーンな動きだった。ただ、彼(アコスタ)が最終的にどこに行ったかも考えなければならない。これは50対50だ。どちらの立場から見るかによる」
「クリーンなパスだったけど、ラインを少し外していたのも事実だ。それでも、まだコース上には留まっていた」
そして、マルケス対アコスタのバトルを最も近い位置で見ていた、3位のラウル・フェルナンデス(トラックハウス)は、ペナルティは不要だったという意見だ。
「こういう議論に入りたくはないが、これがMotoGPだ」
「今のMotoGPバイクの問題点のひとつは、ウイリー状態に入ると方向を変えられないことだ。マルクとペドロの動きをよく見れば、マルクがペドロに接触したのは、ウイリー状態で進路を変えられなかったからだと分かる」
「それでも、こうしたペナルティにはあまり賛成できない。なぜなら、これこそがモータースポーツの美しさだからだ」
「ショーを維持して、MotoGPが世界最高のスポーツだと示したいのであれば、こうした形は残すべきだ」
レース序盤にアレックス・マルケス(グレシーニ)との接触があったファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46)は、あくまで一般論としてMotoGPではこうした接戦を認めるべきだと口にした。
「これは一般論としてのレース観であって、マルクとアコスタのインシデントそのものについてじゃないと分かったうえで聞いてほしい」
「僕たちは互いにぶつかり合うべきだ。カウル同士を当て、肘も使ってね。そして当然白線の内側で、安全性を考えながらだ」
「特定の場面について話しているわけじゃなくてね。今日のことについては、一定の基準と一貫した判断があることを信じたい」
そして、マルケスのホンダ時代のチームメイトであるジョアン・ミル(ホンダ)も、一貫性が大事だと語った。
「もしマルクのあの動きが、今後は常にペナルティ対象になるのなら、それでいい」
「僕が気に入らないのは一貫性のなさだ。接触のあとで、相手のライダーがコース外に出たという点は理解できるけれどね」

