
PK戦で見られた川崎MF脇坂泰斗と水戸GK西川幸之介の貴重な会話「失点シーンのことを聞きたくて」
[J1百年構想リーグEAST第4節]川崎 2(4PK2)2 水戸/3月1日/Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu
川崎がホームに昇格組の水戸を迎えた一戦は、45分と、45+4分に水戸が連続得点で試合を優位に進めた。
しかし、川崎も選手交代を活かして流れを変えると、84分にエリソンのPKで1点を返し、後半アディショナルタイムにはキャプテンの脇坂泰斗が劇的な同点弾を挙げ、PK戦の末に川崎が勝利を掴んだ。
その決着の瞬間、水戸のGK西川幸之介のもとに駆け寄ったのが、川崎の脇坂だった。
「喜んで振り返った時に西川選手がひとりだったので挨拶をした形でした」と脇坂が振り返れば、西川は「脇坂選手はリスペクトしてくれ、握手をしてくれました」と語る。
その際、西川は咄嗟に、脇坂に決められた2失点目のシーンに関して質問をしたという。
「僕は最後の失点シーンのことを聞きたくて、多分、(クロスのファーサイドの対応でクリアしようとした)大森(渚生)選手から、脇坂選手がボールを取った時にルックアップする時間がなかったと思うんです。脇坂選手はゴールの上(西川の手の上)に決めてきましたが、そのコースまでは見る時間がなかったんじゃないか、だったら普通に打ってきても良かったんじゃないかと思っていたので、『見えていたんですか?』と質問させてもらいました。
すると脇坂選手は完璧に見えていたわけじゃないですが、感覚で上のほうが開いているだろうなと打ったと言っていたので、やっぱりシンプルに上手いなと感じました。僕自身ももうひとつ駆け引きじゃないですが、(前に)出るだけじゃなく、止まるだとか、今後に向けて自分のプレーを振り返るきっかけになりました。
脇坂選手がすごく良い人だったので、本当ありがたかったです」
そう笑顔を見せた23歳の西川にとって、川崎の中心選手である30歳の脇坂の言葉は今後の糧になったに違いない。
PK戦のあとの一瞬の出来事であったが、クラブの垣根を越えた良いシーンであった。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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