マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、一般的なファンにとって2026年のF1は、レースで何が起きるのかを理解するのは難しいだろうと語った。
近年のF1は、Netflixのドキュメンタリー番組『Drive to Survive(邦題:栄光のグランプリ)』やブラッド・ピット主演の映画『F1/エフワン』の大ヒットなどもあり、人気が急上昇している。
そんな中今季からレギュレーションが大きく変更。エネルギーマネジメントの重要度が高まり、アクティブエアロなどのギミックも導入……これらにより、レース自体が理解しにくくなるのではないかと、フェルスタッペンは言う。
Viaplayのメディアデーに登場したフェルスタッペンは、ファンが今回のレギュレーション変更のどこに気付くかと尋ねられると、次のように語った。
「理解し、説明するのは複雑になるだろう。それが一番の問題だ。結局のところ、これはF1マシン……つまりレーシングカーであり、予選と決勝レースを戦う。でも、誰もが慣れるまでに少し時間がかかるだろう」
「オーバーテイクに関してもそうだ。正直なところ、それがどんな風になるのかはまだ分からない。だから僕ら全員にとって、まだ多くの疑問符がつきまとう。しかしだからこそ、レースを観戦する理由が生まれるから、興味深い点でもあるかもしれない」
フェルスタッペン自身にとっては、今回のレギュレーション変更はどんな意味を持つのか……その問いにフェルスタッペンは、次のように答えている。
「1周で使うことができるエネルギーには限りがあり、あとはエンジンの性能とストレートにおけるマシンの効率に左右される。だから、多くの要素が絡み合う必要があるんだ」
「今では、ストレートで全車がウイングを開くため、オーバーテイクやディフェンスの仕方が変わってくる。問題は、その瞬間にどれだけのバッテリーを使えるのかということだ。でも、これもかなり限られている。これらは全て、僕らとしてもまだ疑問符がつく部分なんだ」
フェルスタッペンは、バーレーンでのプレシーズンテスト中に、新世代のF1マシンの方向性について猛烈に批判していた。新レギュレーションが正しい道を選んでいると思うかと、今回改めて尋ねられたフェルスタッペンも、変わらず疑問を語った。
「限界までドライブするのは難しい。F1マシンでも、GTカーでも、市販車でも関係ない。でも、ドライブしていて楽しいマシンとそうでないマシンがある。そして現在一般の視聴者に説明しようとしている方法、そしてデータだけ見ても、僕は自問自答してしまうんだ。本当にこれが我々が望んでいるモノなのかとね」
フェルスタッペンは、新世代のF1マシンはとにかく、ドライブしていて楽しくないのだという。それは、もし今季結果の面で他を圧倒したとしても、変わらない意見であると断言する。
「これが一番楽しいドライビングなのかな? 僕は違うと思う」
「僕にとって、これは結果とは関係ない。結局のところ、楽しく続けられるモノでなければならず、自分がやっていることを楽しめなければいけない。たとえ仕事で一番優れていても、仕事に行くのが楽しくなければ長続きはしない。それはレースであれ、他の仕事であれ同じだ。これは誰にでも当てはまることだと思う」
「仕事を楽しめないのは、決して良いことではない」
フェルスタッペンはテストの際に新レギュレーションを猛批判した際、「これは僕がキャリアを続けていく上でプラスにならない」と語っていた。実際F1をどれほど長く続けるつもりなのか? これにフェルスタッペンは、次のように語った。
「できれば長く続けたいと思っている。でも、それを予測するのはとても難しい。現時点では、自分たちの立ち位置を含め、全てを評価するのは少し難しい。全てが予想以上にうまくいくことを願っているけどね」

