日常の中にひそむ、読めそうで読めないあの漢字。
でも、読み方や意味を知ると、ぐっとその言葉が好きになる。
今回は、「蜜(みつ)」という漢字と、「柑(かん)」という漢字が組み合わさった、冬の果実の代表格です。
こたつで食べる冬の風物詩として、古くから日本人に親しまれてきました。
この漢字、あなたは読めますか?
さて、正解は…
【難読漢字よもやま話】アーカイブ
正解は「みかん」です。
【蜜柑の語源と漢字の由来】
「蜜柑(みかん)」は、ミカン科の常緑低木で、一般的には「温州みかん」を指します。漢字の「蜜柑」は、その名の通り「蜜(みつ)のように甘い柑橘(かんきつ)」という意味から名付けられました。
「蜜」は非常に甘いことを強調しており、かつて中国から伝わった際、その驚きの甘さを表現するためにこの字が当てられました。また、「柑」は皮が剥きやすく、食用になる柑橘類を指す漢字です。
もともとは「みっかん」と読まれていましたが、次第に音が変化して「みかん」と呼ばれるようになりました。
日本には江戸時代初期に、中国から伝わった品種が鹿児島県(旧薩摩藩)で突然変異し、種のない「温州みかん」が誕生したことで、一気に全国へ広まりました。
【蜜柑(みかん)のトリビア】
●「温州(うんしゅう)みかん」の由来
中国の柑橘の名産地「温州」にあやかって名付けられましたが、実は温州産ではなく、日本の鹿児島県が原産地です。
●「冷凍みかん」の誕生
1955年、小田原駅で販売されたのが始まりです。冬以外にもみかんを売るためのアイデアとして開発され、鉄道の旅の定番となりました。
●「オレンジ」との違い
みかん(温州みかん)は皮が薄く手で剥けますが、オレンジは皮が厚くナイフが必要なことが多いです。また、みかんの方が酸味が控えめで甘みが強いのが特徴です。
●「みかんの白い筋」の正体
あの白い筋は「アルベド」と呼ばれます。食物繊維やビタミンP(ヘスペリジン)が豊富に含まれており、血管を強くする働きがあります。
●「鏡餅」の上に乗るのはなぜ?
本来、鏡餅の上に乗せるのは「橙(だいだい)」です。代々(だいだい)家が続くようにという願いが込められていますが、最近は入手しやすいみかんで代用されることが多いです。
