ポルシェは、新型車両Gen4が導入されるフォーミュラEのシーズン13(2026-27年)から参戦体制を拡大・再編。2つのワークスチームを運営していくが、その概要について明らかにした。
すでにフォーミュラEにおいて大きな存在感を示しているポルシェ。ファクトリーチームに加えてアンドレッティとクプラ・キロにもパワートレインを供給しており、計6台というのはグリッド最多のパワートレインとなっている。
シーズン13もその台数は変わらないが、そのうち4台はポルシェが直接運用することになる。残りの2台はクプラ・キロへの供給だ。
一方、長年のパートナーだったアンドレッティは、昨シーズン末にマクラーレンがフォーミュラEから撤退したことでカスタマーチームを失った日産と提携すると見られる。
ポルシェのフォーミュラE責任者であるフロリアン・モドリンガーは、ワークス2チーム体制となっても、フォーミュラEプログラムへの支出を増やすつもりはなく、セカンドチームの資金はカスタマー事業からのリソースの再配分を通じて賄われると説明した。
「取締役会から明確な指示があり、それを受け入れた。コストはゼロでなければならない」と、モドリンガーはMotorsport.comとのインタビューで、第2ファクトリーチームについて語った。
「つまり我々は追加の資金を受け取ることはない。それ以外、プロジェクトをどのように構築するかは我々次第だ」
「まず第一に、グリッド上のマシンの台数を増やすつもりはない。現在、ポルシェ9X9エレクトリックは6台ある。将来的にも、6台体制になる予定だ」
「現在、カスタマーチームのサポートに充てられているリソースを再編する。これらのリソースを解放し、有効活用していく。残りのリソースについては、現在計画段階にある」
ポルシェがフォーミュラEへの参戦拡大を発表したのは、同社がWECハイパーカークラスからの撤退を発表してからわずか数週間後のことだった。タイミングが近かったことから、ポルシェが耐久レースからフォーミュラEへ投資をシフトしているとの憶測が飛び交い、ファンから大きな反発を招いた。
しかしモドリンガーは、同社の新たなモータースポーツ戦略の背景を説明し、ふたつの決定には関連性がないと強調した。
「両者を少し区別する必要がある。これはフォーミュラEへの関与と運営方法を見直すという、企業としてのプロジェクトの決定であり、他の決定とは完全に切り離されている」
「したがって私は、我々の取り組みとプログラムの再編方法、そして取締役会からコスト面でニュートラルにこれを遂行するよう命じられた任務に焦点を当てている。これは外部に向けた非常に重要なメッセージだ」
モドリンガーは、第2のファクトリーチームを運営することで複数の利点が生まれ、ポルシェが将来有望なエンジニア、メカニック、ドライバーをフォーミュラEに統合する機会を得られると述べた。
「4台体制は、ドライバーだけでなくエンジニアやメカニックの面でも、才能ある人材を登用する機会を与えてくれる」
「フォーミュラEでは、過去を見ても分かるように、新人選手が初年度から結果を出し、多くのポイントを獲得するのは非常に難しい。この(2チーム)体制は若手の人材にさらなる機会を与えるだけでなく、新たな物語を紡ぎ、新たなパートナーやスポンサーを呼び込むことにも繋がるんだ」

