現地時間3月1日(日本時間2日)、ミネソタ・ティンバーウルブズとデンバー・ナゲッツによるウエスタン・カンファレンス上位対決がボール・アリーナで行なわれ、アウェーのウルブズが117-108で制した。
この勝利で、ウルブズは直近7試合で6勝をあげ、38勝23敗(勝率62.3%)でウエスト4位へ浮上。敗れたナゲッツは37勝24敗(勝率60.7%)で5位に後退した。
8人ローテーションで戦ったウルブズは、アンソニー・エドワーズが21得点、6アシスト、2ブロック、ジェイデン・マクダニエルズが20得点、ドンテ・ディビンチェンゾが17得点、5アシスト、2スティール、ジュリアス・ランドルが14得点、9リバウンド、7アシスト、ルディ・ゴベアが15リバウンド、4アシスト、3スティールと、スターター組がそれぞれの役割を遂行。
さらにベンチスタートのボーンズ・ハイランドが18得点、ナズ・リードが11得点、6リバウンド、アヨ・ドスンムが9得点、4アシスト、2スティールで続いた。
過去2年連続でカンファレンス・ファイナルへ進出しているウルブズは、2月のトレード・デッドライン、さらにはバイアウト市場で的確な補強を断行。
まずトレードでドスンムとジュリアン・フィリップスを補強したほか、2度のトレードの末にウェイブ(保有権放棄)となったベテラン司令塔のマイク・コンリーを呼び戻し、先日メンフィス・グリズリーズとの契約バイアウトが合意に達したベテランフォワードのカイル・アンダーソンもロスターへ加わる見込みだ。
チームでトップスコアラーを務めるエドワーズは、今季51試合の出場でリーグ3位の平均29.5点に5.2リバウンド、3.7アシスト、1.4スティールを記録。フィールドゴール成功率49.3%、3ポイント成功率39.8%(平均3.4本成功)とエースとして上々の数字を残している。
昨季は相手が仕掛けるダブルチームに苦しんできたものの、24歳のオールスターガードは心境に変化があり、自信に満ちた表情でポジティブな言葉を発していた。
「去年だったら、『あいつら、俺にダブルチームを仕掛けてきやがる。こういうのは好きじゃない』って思っていたかもしれない。でも今はリスペクトされているサインだと見ている。彼ら(ナゲッツ)は、ただダブルチームしてきただけじゃなくて、ハーフコートの時点でやってきたんだ。俺はドリブルから走ってプレーしようと思っていたのに、相手は2人を送り込んできたんだから、全然怒ってないよ」
エドワーズは独力で相手守備陣を突破してペイントエリア、あるいはミッドレンジや3ポイントラインからショットに持ち込んで得点することができる。相手チームからすれば、ウルブズの“最重要人物”なのは間違いない。
ただ、ナゲッツ戦ではランドルの7本を筆頭に計6選手が3アシスト以上、チーム全体で33本のアシストを決め、フィールドゴール成功率54.1%(46/85)で見事攻略してみせた。
エドワーズは続ける。
「結局のところ、(コートにいる)このチームの4人の方が、相手の3人を上回っているのさ。(俺がダブルチームされることで)4対3で戦える。そこで俺はルディにパスを出し、彼がプレーを決めてくれた。もし相手があんなプレーを続けてくるなら、勝てる気がしていた。俺には自分へもっと求めることはあったけど、試合で勝つには十分なプレーだったから、まったく怒っちゃいないよ」
2年連続でオールNBA2ndチーム入りしているエドワーズは、4年連続で選ばれた今年のオールスターゲームでMVPも受賞。193㎝・102㎏のガードはオフェンス面ばかりが注目されがちだが、ディフェンスでも相手へプレッシャーをかけ、特に勝負所で見せるロックダウン・ディフェンスは目を見張るものがある。
攻守兼備のエースを擁するウルブズが狙うのは、球団史上初のNBAファイナル進出とリーグ制覇。レギュラーシーズン残り21試合で、チームが“アントマン”を中心にどこまで完成度を高められるかは必見だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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