自分の気持ちを取り戻すためのワークから
——自己愛不全の度合いが根深くて、どこから手を付けていけばいいかわからない女性には、どんなアドバイスがありますか。
特に問題になるのは、自分の気持ちが自分でもよくわからなくなっているケースです。これは幼少期の経験が原因になっていることもありますし、長い人生の中で形作られてきた性格が突然変わることはありません。だからこそ、小さな目標を立てて段階を踏んでいくことが大切です。
アドバイスの1つは、セルフモニタリングして自分の日々の気持ちを観察すること。これをすると気分が上がるな、この環境は苦手だな、といったことを書き出してリスト化するのもよいでしょう。自分のことがわかるのは自分だけ。だからファーストステップでは、他者を一切慮ることなく、自分の気持ちだけに向き合ってみてください。
次に、「どっちでもいいです」「あなたに合わせます」じゃなくて、たまには自分の気持ちを表に出してみる。最後はその意見を誰かに勧めたり、誘ってみる。これは些細な、例えば同僚とのランチで何を食べるか、といったレベルから始めるのでも十分です。
また、自分が最も大事にしたい相手との関係性においては、「自分の気持ちを理解する」の次のステップ、自分の意見を言えるようになることがとても重要です。そこから話し合いをし、健全な関係へと進んでいくでしょう。自分を認めるという根本のワークができていれば、他人との関係も解決していくはず、というのが僕のスタンスです。
——最後に、「愛」の問題を抱えながらも日々頑張っている女性たちへのメッセージをお願いします。

『愛の処方箋』(光文社) 出典:光文社公式サイト
今回の本では、パートナーとの対話や子育て、友人関係など、愛にまつわるさまざまなお悩みに対する「処方箋」をご紹介しています。自分をありのままに受け止めるというのは、楽なことではありません。それでもあなたが、「愛」について何とかしたいと願うなら。大丈夫です。少しずつ、そして確実に良くなっていきますから。この本も、そのきっかけになれば嬉しいです。
