3月末にカタールで開催されるWEC(世界耐久選手権)プロローグとそれに続く開幕戦、そして4月初旬にバーレーンとサウジアラビアで開催されるF1レースを控え、FIAは重要な決断を下さなければならない。これらの国々の安全は、イスラエルとアメリカ合衆国の、イランとの紛争により、現時点では安全が不透明となっているからだ。
アメリカとイスラエルがイランに対する軍事攻撃を開始したことに対し、イランは中東の周辺国にあるアメリカ軍の施設などに対して報復攻撃を実施。中東地域は混乱の真っ只中となっている。
すでにバーレーンで実施される予定だったピレリのタイヤテストは中止されており、WECの開幕戦は3月末、中東でのF1開催が4月半ばに近づいているため、両選手権のレースカレンダーが予定通り行なわれるのか疑問視されている。
安全上の懸念に加え、アラブ首長国連邦とカタールでも攻撃が発生しているため、フライトスケジュールにも懸念が生じている。これを受けて当面の間、この地域への就航を避けることを決定している航空会社も続出している。
FIA会長モハメド・ベン・スレイエム氏は、何よりも中東に早く平穏が戻ることを期待しているが、 WECとF1に関しては、「安全と健康」が優先事項であり、レース開催の是非を決める決定要因であることを強調した。
「FIA会長として、中東における最近の出来事の影響を受けたすべての方々に思いを馳せている」と、ベン・スレイエム会長は自身のソーシャルメディアに声明を掲載した。
「人命が失われたことに深く悲しみを覚え、影響を受けたご家族やコミュニティに心からお見舞い申し上げる。この不確実な状況の中、一日も早い平和、安全、安定の回復を願っている。対話と市民の保護は、引き続き最優先事項であるべきだ」
「我々は、現地にいる加盟クラブ、選手権プロモーター、チーム、仲間たちと緊密に連絡を取り合いながら、責任を持って事態を注視している」
「WECおよびF1の今後の現地開催イベントを検討するにあたり、安全と健康は決定要因となる。我々の組織は結束しており、共通の目標に基づいている。その結束は今、これまで以上に重要となっている」

