日常の中にひそむ、読めそうで読めないあの漢字。
でも、読み方や意味を知ると、ぐっとその言葉が好きになる。
今回は、「区(く)」という字に「鳥(とり)」と書く、海辺でよく見かける白い翼の鳥です。港町や海岸線を象徴する鳥として、古くから詩や歌にも数多く登場してきました。
この漢字、あなたは読めますか?
さて、正解は…
【難読漢字よもやま話】アーカイブ
正解は「かもめ」です。
【鴎の語源と漢字の由来】
「鴎(かもめ)」は、チドリ目カモメ科に分類される鳥の総称です。漢字の「鴎」は、その鳴き声と鳥の習性に由来しています。
「区」には「せまい」「かがむ」といった意味のほかに、「コロコロと鳴く声」という擬音の意味が含まれています。「鳥」は鳥類を指します。
つまり、カモメが独特の声で鳴く様子を「区」という字で表現し、鳥を組み合わせて「鴎」という漢字が成り立ちました。
「カモメ」という呼び名は、海に浮いている姿が「鴨(かも)」に似ていることから「鴨の目(かものめ)」、あるいは群れて飛ぶ様子から「群れ(むれ)」が転じたなど、諸説あります。
【鴎(かもめ)のトリビア】
●「海鳥」の代表格
カモメは沿岸部に生息し、魚や甲殻類を食べる海鳥です。船を追って飛ぶ姿がよく見られますが、これは船のスクリューによって巻き上げられた魚や、人間が投げる餌を狙っているためです。
●「渡り鳥」としての素顔
日本で見られるカモメの多くは、夏にシベリアなどの北の大地で繁殖し、冬になると暖かい日本へやってくる「冬鳥」です。そのため、冬の海を象徴する鳥でもあります。
●「ウミネコ」との見分け方
カモメによく似た鳥に「ウミネコ」がいます。最大の違いは「尾」と「くちばし」です。尾の先に黒い帯があり、くちばしの先が赤と黒になっているのがウミネコです。
●「足」には立派な水かき
カモメの足には、泳ぐための「水かき」がしっかりと付いています。海面に降りて休んだり、プカプカと浮かびながら獲物を探したりするのに適した形をしています。
●「海水」を飲んでも平気
海鳥であるカモメは、目の近くに「塩類腺(えんるいせん)」という特殊な器官を持っています。摂取した海水から余分な塩分をろ過し、鼻の穴から排出できる仕組みになっています。
