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<超かぐや姫!>夏吉ゆうこ×永瀬アンナ×早見沙織「息をするのも忘れる没入感」 8000年の愛と“推し”が交錯する舞台裏

<超かぐや姫!>夏吉ゆうこ×永瀬アンナ×早見沙織「息をするのも忘れる没入感」 8000年の愛と“推し”が交錯する舞台裏

『超かぐや姫!』で声優を務める夏吉ゆうこ、永瀬アンナ、早見沙織
『超かぐや姫!』で声優を務める夏吉ゆうこ、永瀬アンナ、早見沙織 / 撮影=茉那実

「呪術廻戦 第1期」「チェンソーマン」のOP演出で世界を驚かせたアニメーションクリエイター・山下清悟の初長編監督作となるNetflix映画『超かぐや姫!』が、世界独占配信中だ。スタジオコロリドとスタジオクロマトがタッグを組み、「竹取物語」を「音楽×仮想空間」で再構築した本作。ryo (supercell)、HoneyWorksら豪華ボカロP陣による楽曲と、圧倒的な映像美がSNSを中心に爆発的な反響を呼んでいる。さらに現在、劇場でも限定公開中だ。配信で世界中を熱狂させた『ツクヨミ』のライブステージが、スクリーンで新たな伝説を作る。今回は、主人公・かぐや役の夏吉ゆうこと、彩葉役の永瀬アンナ、そして仮想空間の歌姫・月見ヤチヨ役の早見沙織にインタビューを実施。「洗剤の隙間から撮る!?」とキャストも驚愕した映像表現の裏側から、キャラクターたちの絆、そして劇場公開への期待まで、たっぷりと語ってもらった。

■「洗剤の隙間」から覗く映像美!? 想像を超えた『ツクヨミ』の世界

――本作は「竹取物語」をベースにしつつ、仮想空間や配信文化、ボカロ楽曲をミックスした非常に現代的な世界観です。最初に企画や資料をご覧になった時の印象はいかがでしたか?

夏吉 オーディションの時に資料をいただいたんですが、ビジュアルがとにかく美しくて衝撃を受けました。日常パートの街並みはすごくリアルで慣れ親しんだ空気感があるのに、その隣には予想もつかないくらい壮大なバーチャル世界が広がっていて。そのギャップが本当に綺麗だなって。

永瀬 私は最初、企画書を読んだ時に一瞬「サマーウォーズ」のような作品なのかな? と思ったんです。でも台本を読み進めると、また全然違う新しいことに挑戦しようとしているのが伝わってきて。監督の熱量もひしひしと感じましたし、「これは誠心誠意向き合って一緒にやっていきたい!」と気合が入りました。

早見 私は山下監督から直接キャラクターや世界観についてご説明いただいたのですが、設定にある「8000年」という時間のスケールがあまりに壮大で、一度では全てを理解しきれませんでした。「これってこういうことですか?」と何度も確認させていただいたのを覚えています。監督の頭の中にはすでに作りたい映像や世界観が完成されていて、チームが一体となって同じ方向を向いて進んでいるというのは、最初から肌で感じていました。
早見沙織
早見沙織 / 撮影=茉那実


――山下監督といえば、カメラワークや撮影処理へのこだわりで知られていますが、アフレコの段階で映像の凄みは感じられましたか?

夏吉 すごかったです! 3DCGを使う部分などはしっかりモデリングされていて、世界観の奥行きを感じながら演じられました。特に驚いたのがカメラアングルで、彩葉とかぐやの何気ない日常会話のシーンなのに、画面の手前に洗剤のボトルがドーンとあったりして、「どこから撮ってるの?」っていう。

――(笑)。生活感と映像的なフェティシズムがすごいですね。

夏吉 そうなんです。「え、そこにカメラ置くの!?」って(笑)。でもそれがすごく綺麗で。どこを切り取っても絵になる作品だなと思いながら演じていました。

早見 完成した映像は、まさに「圧倒される」という言葉がぴったりでした。たとえ一瞬であっても、カット一つひとつに愛とこだわりが込められているのが伝わってきますし、映像と音楽が合わさった瞬間の気持ち良さは、言葉にできないほど素晴らしいものでした。
『超かぐや姫!』より
『超かぐや姫!』より / (C)コロリド・ツインエンジンパートナーズ


■ネット世代の共感と、8000年の孤独

――それぞれのキャラクターについてもお聞かせください。演じる上で大切にされた「核」や、ご自身との共通点はありましたか?

夏吉 かぐやは、いろいろな伏線や背景がある中でも、一人だけずっと「ハッピー」に近いところにいて、周りを振り回していく役どころです。いただいた映像を見たら、表情がものすごく豊かで。ふとした瞬間に見せるドライな表情や、今にも消えてしまいそうな儚さも描かれていたので、ただ明るいだけじゃなく、繊細な部分も大切に演じようと思いました。

――かぐやのアドリブや鼻歌など、夏吉さんの引き出しの多さにも驚かされました。

夏吉 そこは結構、現場のノリに任せていただいた部分も大きいです(笑)。私自身、学生時代からボカロ曲を聴いたり、ネット文化にどっぷり浸かって過ごしてきたので、「分かる人には分かる」ようなニュアンスをアドリブに入れられたらいいなと。
夏吉ゆうこ
夏吉ゆうこ / 撮影=茉那実


――なるほど、ご自身の「ネット世代」としての実感が生きているんですね。永瀬さんはいかがですか? 彩葉は文武両道で完璧に見えて、実は自分を追い込んでいるようなキャラクターですが。

永瀬 私自身はあんなに優秀ではないんですけど(笑)、彩葉が「忙しくすることで雑音を消そうとする」心理にはすごく共感できました。私も、他の役者さんを見て「すごいな」と嫉妬したり落ち込んだりしそうな時、あえて予定を詰め込んで考える隙間をなくすことがあるので……。

――ちゃんと向き合うのが怖い時ってありますよね。

永瀬 そうなんです。彩葉もきっと同じで、でも最終的には諦めかけていた音楽とちゃんと向き合って、すごく成長したなと思います。かぐやと出会って、他の子には見せない表情を見せたり、心がほっとする瞬間があったり。そういう人間らしい変化を大切に演じました。
『超かぐや姫!』より
『超かぐや姫!』より / (C)コロリド・ツインエンジンパートナーズ


――早見さん演じる月見ヤチヨは、仮想空間の絶対的な歌姫でありながら、どこか達観したようなミステリアスさもあります。

早見 ヤチヨは『ツクヨミ』の管理人としてみんなに愛されていますが、その内側には長い長い歴史と感情が蓄積されているのだと感じました。誰にも打ち明けていない孤独や寂しさを抱えていますが、彩葉やかぐやに対しては「何も言わなくても分かってくれている」と思わせてくれるような包容力がある。そこが彼女の魅力であり、演じていて心惹かれる部分です。

――シリアスな深みがある一方で、目がバッテンになったり涙目になったりと、コミカルなシーンのギャップも最高でした(笑)。

早見 そういったギャップのあるシーンは、私も楽しみながら演じさせていただきました。2人と会話するシーンは、胸の奥から温かいものや懐かしさが溢れてくるような感覚があって、どのシーンも大好きです。
夏吉ゆうこ×永瀬アンナ×早見沙織
夏吉ゆうこ×永瀬アンナ×早見沙織 / 撮影=茉那実


『超かぐや姫!』より
『超かぐや姫!』より / (C)コロリド・ツインエンジンパートナーズ

■言葉にしなくても通じ合う「ハンドサイン」の尊さ

――物語後半にかけての3人の関係性には胸が熱くなりました。特に印象に残っているシーンを教えてください。

永瀬 いっぱいあるんですけど……やっぱり彩葉とかぐやの「ハンドサイン」ですね。劇中で何回か登場するんですが、ストーリーを経ていくごとに、そのサインが持つ意味やニュアンスが少しずつ変わっていくんです。2人だけにしか分からない合図、というのがすごく尊くて、思い出してはちょっと泣きそうになります(笑)。
永瀬アンナ
永瀬アンナ / 撮影=茉那実


――あのハンドサインの演出はエモいですよね……。夏吉さんはいかがですか?

夏吉 私はラストの、3人で「せーの」でジャンプするシーンですね。これまでの全部を肯定して包み込んでくれるような温かさがあって。「いつか3人でパンケーキを食べるために、私たちは歩んできたんだな」と感じさせてくれる、本当に大好きなシーンです。

早見 私も、ヤチヨと彩葉が2人で対話する一連のシーンがとても印象に残っています。古墳のような場所だったり、精神世界のような場所だったり、いろいろなフィールドで会話をするのですが、彩葉から発せられる言葉の一つひとつに魂がこもっていて。アンナちゃんのお声を聞きながら演じていると、魂が響き合うような感覚になりました。だからこそ、最後に3人で笑い合える結末が本当に幸せだと感じます。
『超かぐや姫!』より
『超かぐや姫!』より / (C)コロリド・ツインエンジンパートナーズ


■「スマホではもったいない」劇場で浴びる140分の熱狂

――劇場での限定公開も始まりました。スマホやタブレットでも楽しめる本作ですが、やはり劇場のスクリーンで見る体験は別格になりそうですね。

早見 はい、ぜひ大スクリーンでご覧いただきたいです! 映像の没入感が凄まじいので、最初から最後まで息をするのも忘れてしまうのではないかと思います。素晴らしい音響であの名曲たちを浴びられるのは最高の鑑賞体験になるはずです。一度見たら「明日も行かなくては!」と思ってしまうくらい、虜になるのではないかと予想しています。

永瀬 本当にその通りで、リハーサルの映像を見ている時から「これは映画館で見たい!」と思っていました。本作は140分近くあって、アニメーション映画としてはかなり長尺な部類に入るそうなんですが、そんな長さを忘れてしまうくらい夢中になれる作品です。役者さんたちの魂のこもったお芝居と音楽、映像のパワーを、ぜひ大画面と大音量で全身で浴びてほしいです。

夏吉 実は私、ダビング作業(音響仕上げ)を少しだけ見学させていただいたんです。そこで、とあるライブシーンだけ大画面で観させてもらったんですけど、勝手に涙が出てきてしまって……。ストーリーも音楽もお芝居も、全てが圧倒的な熱量で迫ってきて、文字通り「圧倒」されちゃって、身体が背もたれに押し付けられるような感覚になりました。今回の劇場公開は、配信で楽しんでくださっている皆さんの応援があったからこそ実現できたことだと思いますので、ぜひこの「体験」を、劇場で真正面から受け止めていただけたら嬉しいです。

■取材・文=岡本大介
『超かぐや姫!』メインビジュアル
『超かぐや姫!』メインビジュアル / (C)コロリド・ツインエンジンパートナーズ


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