
俳優、声優、YouTuberとして幅広いフィールドで活躍中の染谷俊之の魅力に迫るWEBザテレビジョンの連載「月刊染谷WEBマガジン」。毎月、深掘りインタビューを敢行し、仕事の近況からプライベートまで、事務所NGギリギリの質問をぶつけて“染様(染谷俊之の愛称)”を丸裸にします。第49回は、小西詠斗とのW主演舞台『UNREAL─不条理雑貨店─』を総括してもらいました。

■連動企画ならではの難しさがあったが「結果は大満足」
──ドラマ(2025年10-11月放送)と連動した『UNREAL─不条理雑貨店─』の舞台(2026年1月)が終演しました。振り返ってみてどうでしたか?
すごく素晴らしい作品に携わらせていただいたと思っています。ドラマのラストがしっかり完結した終わり方だったので「舞台はどうなるのかな?」と僕自身も想像がつかなかったんですが、舞台もすごくおもしろい内容で納得できる結末でした。
──原作のコミックはまだ連載中ということでオリジナルストーリーだったんですか?
そうです。ドラマも担当された脚本家の烏丸 棗(からすま なつめ)さんが素敵なストーリーに仕立ててくれました。原作者の片山 愁先生とヨダカケイ先生がすごく寛大で、原作からけっこう離れてしまったんですが、快く受け入れてくれて温かい目で見守ってもらいました。片山先生は公演を何度も観に来てくれて、出演者1人1人に手書きのイラストをプレゼントしてくれました。うれしかったですね。部屋に飾っています。
──(W主役を演じた)プレッシャーはありましたか?
ありましたね。カンパニーには立ち位置があり、もし主演でなかったら、自分の役割に徹すればいいだけですが、主演は全体を把握していないといけません。その上でやるべきこととやらないほうがいいことを判断していくので、やっぱりプレッシャーは大きいです。でもいちばんの要因は別にありました。今回の作品はドラマとの連動企画ということで、ドラマを観ていた方がどれくらい感情移入をして劇場に来てくれるのか、逆に(ドラマを観ていない)舞台から観る方に作品の世界観を理解してもらえるのか、という不安です。でもいざ本番を迎えたら、それは取り越し苦労でした。双方のお客さんに「すごくよかった!」と言ってもらえて正直ホッとしましたし、僕自身も満足のいく演技ができたと思っています。

■三浦半島にツーリングへ「畑と海の景色が素敵でした」

──公式SNSに写真をアップしていましたが、舞台が終わった後プライベートで『UNREAL─不条理雑貨店─』のロケ地を巡ったそうですね?
ドラマのロケ地は主に三浦半島だったんですが、ツーリングスポットでもあるのでバイクで行ってきました。高速道路で三浦海岸近くまで行けるんですよ。都内から1時間半くらい。ドラマを撮影したのが去年の6~7月で、まだ半年しか経っていないんですが、何だかすごく懐かしかったです。
──どのシーンのロケ地に行きましたか?
ヤギオ(染谷)とムネチカ(小西詠斗)が海に飛び込むシーンを撮影した海岸、高校時代の回想シーンでヤギオが赤羽凛糸(黒崎レイナ)と話をしていた岩場に行ってきました。ムネチカの実家のカフェがあって、そこにも行ったんですが冬期は休業していてお店には入れなかったです。
──回想シーンでは染谷さんが高校生を演じました!
「高校生役はさすがにもう無理です」と監督さんに言ったんですが、「いや、まだいけるよ!」と押し切られました(苦笑)。映像作品ではほんとに久々。いつ以来かも覚えていないくらいです。
──本番の撮影では海の中に実際に入ったんですか?
1カットで撮影して入りました。今でもそのときのことはすごく印象に残っています。夏の暑い日だったので海に入って気持ちよかったんですが、この間は冬で海岸にいるだけでめちゃくちゃ寒かったです。あとは三崎漁港と城ヶ島にも行きました。三崎漁港に「うらりマルシェ」という市場・産直センターがあるんですが、ヤギオがコケるシーンはそこで撮影しました。三崎漁港では海鮮丼を食べました。マグロの赤身や中トロがいっぱいのっていておいしかった! 三崎マグロって有名なんですね。僕は横浜出身で子どもの頃から何度か来たことはあったんですが、当時は海鮮にまったく興味がなかったので有名だとは知らなかったです。最後に「うらりマルシェ」でお土産も買って大満足の小旅行でしたね。
──ツーリングも楽しめましたか?
海岸沿いの風景ももちろんきれいだったんですが、意外な発見だったのが内陸の道。右にも左にも畑が広がっている一本道があって、海や(風力発電の)プロペラとのコラボ景色がすごく素敵でした。三浦はキャベツと大根が有名みたいです。その畑がずっと続いていて、まるで北海道を走っているようで気持ちよかったです。

■「バイク好きの方にも見てもらえる企画を考えています」

──プライベートの楽しみは今やすっかりバイクですね。三浦半島以外にどこかに行きましたか?
以前も話しましたが、埼玉県飯能市の有馬ダムに2、3回行きました。今度行きたいと思っているのが奥多摩周遊道路。東京で唯一と言っていいくらい、ものすごいワインディングロード(曲がりくねった道)があってバイカーの聖地になっています。もう少し暖かくなったら一緒に行こうと(横田)龍儀と話しています。
──他に行きたいスポットはありますか?
ちょっと遠くなっちゃうんですけど、静岡県の伊豆スカイラインと長野県のビーナスライン。そこもバイカーの聖地になっています。ほかにも全国に聖地がけっこうあるので、いろいろなところに行ってみたいですね。あとは温泉地。ツーリングを楽しんだあとに温泉宿で一泊する。そんな企画をYouTubeで配信したいと狙っています。
──以前からYouTubeでバイク企画をやりたいと言っていましたが、ほかにどんな企画を構想中ですか?
僕自身、ツーリング動画を見たりするんですが、視聴者目線だとそこがどんなスポットなのかをもっと深く知りたいと思っちゃうんです。すごく有名なスポットでも実際に行ってみないと分からないことが多いので。なので、例えば「××に行ってみた」みたいな、運転中のインカム映像だけでなく、周辺のおすすめスポットなども紹介できたらいいなと思っています。ファンの方はもちろん、バイク好きの方にも観てもらえる企画を考えていきますのでお楽しみに!
取材・文=河合哲治郎

