Photo:sirabee編集部先月28日放送のラジオ番組『アッパレやってまーす!』(MBSラジオ)で、お笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次さんが、自身のもとに届いた「弁護士からの封書」の内容を告白。そこには、驚きの事実が…。
■ 弁護士から届いた「家系図」先日、北海道の弁護士から一通の封書が届いたと切り出した加藤さん。妻のカオリさんと恐る恐る中身を確認すると、そこには加藤さんのじつの父親や祖父、そして加藤さん自身の名前もあり、詳細な「家系図」が記されていたといいます。
内容を読み進めると、加藤さんの亡くなった父親のきょうだい(叔母)が独り身で亡くなったこと、その叔母のきょうだいも全員亡くなっていたのだとか。
「ってなると独り身だから、遺産がその下の子供たちになるわけよ」と、その下の世代である加藤さんたちが相続人になったことが判明したようです。
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■ 相続額は…加藤さん自身、亡くなった叔母とは全く交流がなかったそうですが、血縁上は相続権が発生。「億とかだったらどうしよう…」と緊張しながら確認すると、そこには自身を含めて10人の相続人がいることが記されていたそう。
そして気になる相続額は、1人40万円。加藤さんはカオリさんと話し合った結果「会ったこともないし、相続を拒否しましょう」と決め、相続拒否の返信を送ったことを振り返りました。
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■もし、自分に届いたら…加藤さんは「そんなことあるんだ…って」と、自身の身に起きたドラマのような出来事に驚きを隠せなかった様子。そこで今回は、Sirabeeで法律について話を聞くことも多い、齋藤健博弁護士に見解を伺いました。

――今回の加藤さんのようなケースは、珍しいものなのでしょうか。それとも他人事ではないのでしょうか。
齋藤:他人事ではないと思います。相続人は、縁故者が近くにいないと大捜索をして、弁護士は住民票をあたったり戸籍をあたったり、近所の人に連絡をしたり、電話番号をたどってみて遠縁の人から聞き込みをしたりと、とにかく動きまくります。遠縁になっている姻戚関係があるのであれば、加藤さんのようなケースは生じうると言えます。
――加藤さんのケースでは40万円の遺産でしたが、もし亡くなった親族に多額の借金があった場合、どうなるのでしょうか? 相続人であることを知った後、まず調査すべきことは?
齋藤:「遺産=プラスの貯金」だけではなく、もし亡くなった親族に多額の借金があれば、相続した瞬間にその借金もすべて背負うことになります。
ただ、プラス部分のみ相続すると「限定承認」という方法があります。あまり知られていませんが、“損をしないための防衛策”として非常に有効な手段です。
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■「書面で辞退」と「法的な相続放棄」の違い――加藤さんは「拒否の返信をした」とのことですが、法的な「相続放棄」とは、家庭裁判所での手続きが必要なもの。加藤さんのように“書面で辞退する”のと“法的な相続放棄”の違い、それぞれのメリット・デメリットは?
齋藤:加藤さんが行った「いりませんという返信」は、あくまで「自分への40万円の配分を辞退した」だけであり、法律上の「相続放棄」とは異なります。
法的な「相続放棄」は家庭裁判所での手続きが必要です。単に「いらない」と伝えただけだと、あとから借金が発覚した際、法律上はまだ「相続人」のままなので、借金の支払い義務が残ってしまうリスクがあります。
――相続の知らせが届いてから、いつまでに決断を下すべきでしょうか? 放置するとどうなるのでしょうか。
齋藤:相続放棄ができる期間は、加藤さんのように「自分に相続権があることを知った日」から3ヶ月以内です。「お金はいらない」と思ったら、早めに意思表示をしないと、あとから借金が見つかった時に「もう期限切れです」と断られてしまう恐れがあります。
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加藤さんの身に起きた驚きの遺産相続。もし、あなたのもとに「突然の封書」が届いたら…。期限である「3ヶ月」を意識し、法的な手続きを確認することが、自分を守るための第一歩となりそうです。
■長谷川 瞳
10年以上の放送作家の後ウェブの世界へ。多くのインタビュー経験を経てエンタメや社会問題の記事を書く日々。ストレス解消法は、愛犬(ポメラニアン)に顔をうずめること。
【弁護士】 齋藤健博
自身のLINEIDを公開しており、初回相談はLINEで無料で行うことが可能な弁護士。セクハラや、浮気・不倫問題の解決に定評があり、過去には弁護士ドットコムのランキングトップに名を連ねた経験も。YouTubeではセクハラ時の対応に関する動画なども公開している。多くの被害者の悩みである「セクハラの線引き」や、「残すべき証拠」などを動画で分かりやすく伝えている。
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