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ヤマハ、MotoGP開幕戦で全車下位に沈む。V4エンジンの新マシンはライバルとの差が顕著「大きな山を登らないといけない」

ヤマハ、MotoGP開幕戦で全車下位に沈む。V4エンジンの新マシンはライバルとの差が顕著「大きな山を登らないといけない」

MotoGP開幕戦タイGPで大苦戦したヤマハ陣営。このレースは、彼らがMotoGPのトップグループに対してどれほど差をつけられているかを浮き彫りにし、復活までの道のりが長いことを明確にした。

 ヤマハはプレシーズンテストの時点で、2026年は厳しいスタートになることが予想されていたが、開幕戦の結果はさらに厳しい現実を示した。予選では4台すべてがQ2進出を逃し、最上位はファビオ・クアルタラロの16番手。スプリントでも状況はほとんど改善せず、プラマックのジャック・ミラーが優勝したペドロ・アコスタ(KTM)から13秒以上遅れの15位に入るのがやっとだった。

 19台が完走した決勝では、下位6台の中にヤマハ勢の4台が固まった。残りの2台は、苦戦するマーベリック・ビニャーレス(テック3)と、フェルミン・アルデゲルの代役として出走したミケーレ・ピッロ(グレシーニ)だ。ファクトリーチームのクアルタラロとアレックス・リンスはそれぞれ14位と15位でポイント圏内に入ったが、これは終盤に上位のマシンが相次いでリタイアしたことによる繰り上がりの恩恵があった。もしマルク・マルケス(ドゥカティ)とジョアン・ミル(ホンダ)がトラブルに見舞われず、アレックス・マルケス(グレシーニ)が終盤に転倒していなければ、ヤマハ最上位は17位となっていたはずだ。

 ヤマハは伝統的な直列4気筒エンジンに代えて新型V4エンジンを採用するにあたり、事実上ゼロから設計を進めてきた。MotoGPで新エンジンを開発するのは容易ではなく、新型のYZR-M1はライバルと比べて明らかにパワー不足に陥っている。

 スピードトラップの数値を見ると、5メーカーの間には明確な序列がある。アプリリアとドゥカティが拮抗している一方、ホンダとKTMは直線でイタリア勢に後れを取っている。そしてヤマハはそこからさらに差をつけられていて、クアルタラロはアプリリア/ドゥカティより直線で6.5km/h遅かった。しかも338km/hに達したのはクアルタラロのみで、他の3台のM1はレース中336km/hにとどまり、上位陣と最大で約9km/hの差があった。

 ヤマハはこの状況の深刻さを理解しており、通常行なわれるレース後インタビューに4人のライダーを出席させなかった。これによって、クアルタラロらが今季最悪のスタートを切ったことについて否定的なコメントをすることは避けられた。

 代わってメディアの前に立ったのはヤマハのMotoGP部門責任者のパオロ・パヴェジオだ。彼はYZR-M1を競争力あるパッケージに仕上げるまでの道のりが厳しいことを十分に認識している様子だった。

「昨年から始めると決めたこの旅路を、我々は歩んでいる途中だ」とパヴェジオは言う。

「これは完全に新しいプロジェクトだ。そして最初のレースウィークエンドで、その差がどれほどかを非常にはっきりと理解した。我々が登らなければならない大きな山があることも分かっている」

「しかし、決断を下した時と同様に、私たちは一歩ずつ前進する覚悟だ」

「ライダーは110%の力で頑張っているし、企業としても110%を注いでいる。これからもだ。魔法など存在せず、それが唯一の道だ。一歩一歩積み重ねていくしかない。再び競争力を取り戻すその時まで、このプロジェクトを成長させる決意だ」

 タイ・ブリーラムでのテスト後、クアルタラロはヤマハが十分なパフォーマンス水準に到達するまでに半年から1シーズンかかる可能性があると述べていた。パヴェジオは具体的な時期については明言を避けたが、日曜のレースでの差がやや大きすぎたことは認めた。

「数字を示すのは非常に難しい。コースに出るたびに新しいことを発見しているし、改善すべき点も見えている」

「まだマシンの最適なセッティングを理解している段階だ。今回はコンセッション(優遇措置)制度のおかげで、他メーカーより多くのことができる。だから今シーズンは、見て、学び、理解し、変え、そして改善していく。右肩上がりのシーズンになると期待している」

「昨年は予選一発のタイムでは良いレベルに達していたが、今年は序盤でそれをある程度犠牲にすることは理解していた。レースでの一貫性を高めるためだ。ただし、決勝のロングレースでやや苦しんだのは明らかだ」

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