
「もう本当に助かりました」決勝点関与の三笘薫が同僚に感謝 自身の決定機逸には反省「もうちょい冷静にならないと…」【現地発】
3月1日に行われたプレミアリーグ28節のノッティンガム・フォレスト戦で、ブライトンが今季2回目となる連勝を手にした。前半は高いインテンシティで相手を圧倒した一方、後半に入ると守備の時間帯が長くなった一戦。耐え抜いた末の2―1の勝利だった。
定位置の左ウイングで先発出場し、終盤までピッチに立った三笘薫は試合後、「前回の戦い方、自信もって今日もやった感じですし、同じメンバーだったんで、そういう感覚があったかなと思います」とコメント。前節から続く良い流れを、そのまま試合に持ち込めた手応えを語った。
17位と降格圏ぎりぎりを彷徨い、自信を失っている相手を前にブライトンは開始直後から積極的に襲い掛かった。開始3分、敵陣左サイドで三笘がボールを拾い、MFジャック・ヒンシェルウッドとのパス交換からシュートに持ち込む。右足で狙ったボールは、相手GKマッツ・セルスの正面を突いた。
直後の6分に、ブライトンの先制点が生まれた。MFパスカル・グロスがペナルティエリア右へ浮き球を通すと、これをFWディエゴ・ゴメスがダイレクトでシュート。角度のない位置からだったが、正確にゴール左隅へ流し込み、ホームのブライトンが試合を動かす。
しかし13分、ノッティンガム・フォレストはカウンターから反撃に出る。最後はモーガン・ギブス=ホワイトがミドルレンジから豪快なシュートを突き刺し、試合は瞬く間に振り出しへと戻った。
ただ同点に追いつかれてからわずか2分後、再び左サイドから違いを生み出したのが三笘だった。グロスからの展開を受け、走り込みながら左足でダイレクトでクロス。ファーサイドへ送られたボールをヒンシェルウッドが頭で落とし、FWダニー・ウェルベックがトラップから素早く反転。右足を振り抜き、鮮やかにネットを揺らした。
決勝点の場面について、三笘は「中を見た瞬間、2対1っぽかったんで、(クロスを)上げた方がいいかなと。ちょっと高かったですけど、(味方が)良いクオリティを見せてくれたんで、もう本当に助かりましたね」と振り返った。
さらに18分には、自身にも追加点のチャンスが訪れる。ゴメスからのパスを敵陣中央で受け、ウェルベックとのワンツーからペナルティエリアに侵入してGKと1対1。しかし、わずかにタッチが大きくなり決定機を生かしきれなかった。
ハーフタイムまではブライトン優勢で試合が進み、三笘も攻撃の軸として振る舞い続けた。後半開始直後にも強烈なシュートを放つ場面があったが、ポストのわずか左へ外れる。ゴールは遠かった。
その後の後半は、一転して防戦一方の展開となる。今季、監督交代を2度経験するなど、ワンマンオーナーの存在もあり混乱を抱えるフォレストが相手でも、思うように試合を運べないのが今季のブライトンである。
それでも1点のリードをどうにか守り切り、ファイナルホイッスルまでたどり着くことに成功。昨年11月下旬以来となる連勝に粘り強くこぎつけた。
3度の決定機を逃した点について三笘は、「ああいう(チャンスの)シーンがたくさんあるんで、もうちょい冷静にならないといけないですけど、決めていればもっと楽になってなりましたし。こういう決定機を逃した結果、いつも引き分けとかなっていた」と反省を口にした一方で、「今日も(最後まで)怖かったですけど、最後チームでしっかりと締めれたんでよかったですね」と安堵の様子をにじませた。
前節のブレントフォード戦に続き、この日も内側に絞ってプレーする場面が多かった。12月以降は勝利が遠かったが、チームはここにきてボールを握りながらペースを掴めるようになり、攻撃陣も狭いエリアでのパス交換が改善されてきている印象だ。
背番号22も、「(この日もコンビネーションが冴えた)ウェルベックも良い感覚持っていますし。僕も上手く使ってくれるんで」と話す。
また中央でのプレーが増えている点について、自身は次のように分析する。
「守備の時はあそこにいないといけないんですけど、ああいうトランジションのところを作れればいいんですけどね。今まで少なかったですし、あれはもうチームとして言われてるところなんで、やらないといけないプレーですね」
足首の怪我から復帰して約2か月半。リーグ戦残り10試合を前にパフォーマンスは向上している。とはいえ、本人からは満足した様子はうかがえない。
「いや、全然ですね。もうちょい上げないと厳しいかなって。試合中も、今日もきつかったですし、ちょっと体調も良くなかったんで、ギリギリでしたけど。良かったです」
4日夜にはリーグリーダーのアーセナルとの大一番が控える。それでも三笘は、「首位ということで厳しい試合になりますけど、いい形で来ている」と前を向いた。
そして勝機を生み出すには「まずは守備のところ」と言い、「全員で守備をしっかり持っていければオープンになる可能性もありますし。失点してしまうとちょっと難しい展開になりますけど、共通認識では良い試合ができるかなと思います」と続けた。
簡単に倒せる相手ではない。それでも、上位チームを前にした時こそ、三笘とブライトンがギアを上げてくるのも事実だ。
「スピードのある選手が(多く)いますし、逆に守備の共通認識が高まるので、そこが良いのかもしんないですね。ボールを握られるとちょっと前がかりになるんで。そうなりやすいとこが僕らの弱みかなと思います」
難敵との対戦を前に警戒の言葉を口にしつつ、その試合を待ち望むかのごとく、取材の最後には笑顔を見せていた。果たして、欧州屈指の強豪を相手に、今季初の3連勝は実現するのか。調子を取り戻しつつブライトン、そして三笘がどんなプレーをするのか。見ものである。
取材・文●松澤浩三
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