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〈WBCでも代表を牽引〉プロ野球選手会・近藤健介新会長が語った 「WBC補償」「球団増」「誹謗中傷対策AI」

〈WBCでも代表を牽引〉プロ野球選手会・近藤健介新会長が語った 「WBC補償」「球団増」「誹謗中傷対策AI」

エクスパンションは自然な流れ

――ファイターズ繋がりで言えば、今回役員として巨人に移籍した松本(剛)選手が副会長という形になりました。彼に対する期待などはどうでしょうか。

剛はもともと発言もしっかりしていますし、苦労人でしたからね。1度の自分のチャンスを逃さずモノにして首位打者を獲った。腐らず、ずっとやれる、そういう性格で、人として見習う部分があります。

この世界に長くいたら、ある程度どういう使われ方をされるのかというのは、自分で勝手に決めてしまう選手もいますが、彼はやるべきことが常にできていた選手だと思いますね。

僕がファイターズから移籍するときも彼に選手会長をお願いしました。ずっと一緒にやってる分、性格も分かりますし、やりやすいですね。今回、源田(壮亮)さんと松本剛が副会長ということで、よりみんなで束になって交渉の場に立っていこうと思います。

――腐らずにやってきた人物だからこそ、二軍で苦労してる人たちの境遇や気持ちもよく分かるということですね。それで言えば、現役ドラフトの導入も選手会の仕事としては大きかった。ただコーチや監督と合わないというだけで干されて、モチベーションも下がる中で救済される機会が増えた。最高傑作は細川(成也)、大竹(耕太郎)の2人だと思いますが、例えば現段階で選手にたくさんの出場機会を与えるアイデアとかは有りますか。

それはやはり現役ドラフトをもう少し活発化させるのが一番じゃないですかね。1巡だけじゃなく、2巡目、3巡目、それを増やしていく。去年も1巡目だけでどの球団も終えてしまったのですが、それをうまくやれるシステムを考えていくことが、まあ現実的に一番かと思います。

――出場機会ということで言えば、具体的にエクスパンション(球団数の増加)も将来的に考えているのでしょうか。

そこは大きな話になってきますけど、ゆくゆくはそうですね。メジャーは球団数を増やすことで発展してきて、現在は30球団あります。日本もそういう意味ではまだまだ増やしていける可能性は大いにあると考えています。球団数の問題は大きいと思います。2004年に球団数が減っていたらここまでの人気になっていなかった。

今はどこのチームも新球場をつくったり、次の世代に向けてのマーケティングに積極的に動いています。まだ先だとしても増やしていくのは自然な流れではないでしょうか。

FA権取得日数を短くすれば移籍も活性化される

――あと継続して着手を考えているのは、FA制度についてでしょうか。FA権の取得年数のさらなる短縮問題については、これも會澤会長の時代から取り組んでいました。

FAもそうですが、一番は保留制度(球団が選手を保留名簿に載せることで、選手が他の球団と移籍交渉をすることが制限される制度)の問題ですね。これをどうにかもっと良い方向に改善することだと思います。

これは個人的な意見ですが、FAも権利取得の日数を短くすれば移籍も活性化するし、補償のランク(球団内の年俸の順位によって選手がAランクからCランクまで決められて、ランクの高い選手ほど所属していた球団に高額な補償金を払うという制度)もないほうが移籍しやすくなってくると思うのです。

まだ話が停滞してる分、動かしていくのであれば具体例をお互い出しながら、落とし所を見つけてということになりますね。

―― 一方ファンの方からすると、応援していた選手が早い段階で移籍するというものに対しての抵抗もあったりします。また保有制度が完全に無くなると、選手の首も切られやすくなってしまうのではないかという懸念もあります。そのところはどんなふうに解釈してそれこそ落とし所を考えているのでしょうか。

日本では、選手が他チームに移籍したら裏切りみたいにみられる風潮もありますけど、メジャーリーグやサッカーの世界を見ると、移籍市場が活性化していけば、それが自然になっていくのが分かります。かつてはお金のある球団しかFA宣言した選手に手を出さなかった印象ですが、それも変わって来ていると思います。

ファイターズなんかは、僕がいた頃はFAにまったく関心を示さなかったんですが、やはり、新球場(エスコンフィールド)をつくったことで、その効果が出てここ何年も積極的に取りに行っています。西武も今回2人も獲りましたし、いろんなチームがいろんな選手にアプローチできる環境になってくれば理想だと思います。

そこはかなり選手としてターニングポイントになりますし、FAも現役ドラフトも本当に活発化してもらいたいです。

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