街を守っているのは、自然界の法則?
こうして見ていくと、ゴジラのような怪獣が現実に存在するのはほぼ不可能であることが分かります。
その最大の理由は、2乗3乗の法則によって体重の増加が体の強さを追い越してしまうことです。
さらにエネルギーや生理機能の制約も加わるため、巨大生物には厳しい上限が存在します。
実際、これまで地球に存在した最大級の陸上動物でも、体重はおよそ100トン前後が限界だったと考えられています。
つまり映画に登場する高さ100メートル級の怪獣は、科学の視点から見ると「ほぼ不可能な存在」です。
言い換えるなら、ゴジラが現実に現れないのは幸運でも偶然でもありません。
自然界のルールそのものが、怪獣の誕生を止めているのです。
その意味では、東京を守っているのは自衛隊でもスーパーロボットでもなく、実は数学と物理の法則なのかもしれません。
参考文献
The Cube-Square Law: Why We’ll Never Get A Creature The Size Of Godzilla
https://www.iflscience.com/the-cube-square-law-why-well-never-get-a-creature-the-size-of-godzilla-82748
ライター
千野 真吾: 生物学に興味のあるWebライター。普段は読書をするのが趣味で、休みの日には野鳥や動物の写真を撮っています。
編集者
ナゾロジー 編集部

