ボロボロになったヴィンテージポスターを修復する動画が、YouTubeで28万回以上再生されるなど人気を集めています。つなぎ目が……消えたっ!
破れてしまったポスターを修復
動画を投稿したのは、美術品などの修復や保管を行うアートスタジオ「Fourth Cone Restoration」(@FourthConeRestoration)のYouTubeチャンネル。今回は、アメリカの銃器メーカー「ウィンチェスター」社の古い広告ポスターを修復していきます。
猛々しい犬が描かれた年代物のポスターは、あちこちが破れて複数のパーツに分かれてしまっています。これだけでもう修復は不可能に思えますが、ここから驚きの職人技が始まります。
まず、霧吹きで少しずつ水と中性洗剤を吹きかけていきます。紙の様子を見ながら慎重に作業する様子と、デリケートな紙を傷つけないように扱う手つきは、まさにプロフェッショナルです。
次に破れてしまった箇所をぴったりと合うように並べ直します。薄いフィルムを使って裏返し、洗浄をしたら、接着剤をローラーで塗布。紙を破ってしまわないよう注意しながら行います。
職人技で継ぎ目を“消す”
木枠付きのキャンバスに貼ったら、いよいよ最も細かい修復作業へ。色鉛筆や専用のマーカーを使って、継ぎ目を消していきます。犬の毛並みの質感や背景の陰影まで、まるで何事もなかったかのように元の絵柄に復元されていきます。
多くの手間をかけた修復作業の末、ポスターはついに完成。かつてバラバラに破れていたことが信じられないほど、完璧な姿を取り戻しました。

