F1でメルセデスPUユーザーに燃料を供給するペトロナスが、2026年シーズンから始まった持続可能燃料のホモロゲーションを取得した。3月6日にF1が開幕するため、ギリギリのタイミングだった。
昨年まで、化石燃料の試験と認証はFIA傘下の英国の研究所で行なわれていた。これは比較的簡単な手続きで、サンプルの送付から約3週間ほどで結果を受け取ることができていた。
しかし2026年シーズンからホモロゲーション(認証)プロセスは、はるかに複雑なモノとなった。
今年からは燃料そのものだけではなく、製造プロセス全体の検証が行なわれるためだ。サプライチェーンの全体が検査対象となり、認証機関(FIAではなく外部機関のZemo)の担当者が製造施設を訪れて、その工程がFIA規制で定められた基準を満たしていることを確認しなければならない。
さらに、供給網に関与する各サプライヤーの認証を含め、個々の構成要素の証明書も精査される。仮に一つでも認証が欠けていれば、仕様に適合していたとしても燃料はホモロゲーションを取得できない。
ただそのホモロゲーションプロセスにおいて、燃料メーカーが開幕までに承認を得られないのではないかという憶測が、バーレーンテストの際に広まった。最も影響が大きいと言われたのは、4チームにPUを供給するメルセデスと組むペトロナスだった。
承認が遅れた場合の代替燃料での対応の可能性なども報じられたが、ペトロナスは開幕戦を前に無事にホモロゲーションを得られたようだ。
ペトロナスおよびメルセデスは本件について公式コメントを出していないが、ホモロゲーション取得の遅れは、手続きを完了するために必要な各種認証に関連していた可能性が高いとみられている。

