2026年のスーパーGT・GT300クラスの最注目ドライバーと言えるのが、JLOCのランボルギーニを駆るダニール・クビアト。F1で表彰台の経験もあるビッグネームが、公式テストの行なわれる岡山国際サーキットに姿を見せた。
そのクビアトのチームメイトとしてシーズンを戦う小暮卓史が取材に応え、注目のシーズンに向けた意気込みを語った。
クビアトは今季のスーパーGTドライバーの中で、唯一のF1参戦経験者。レッドブル/トロロッソでは、複数回表彰台を獲得したこともある。小暮も「F1ですごく経験のあるドライバーですから、チームメイトになれることは光栄ですね」と言う。
小暮自身も、フォーミュラ・ニッポン(スーパーフォーミュラ)のトップランナーとして長年活躍し、スーパーGTでも2010年にGT500、2024年にGT300のチャンピオンに輝いた屈指の実力者。その化学反応を期待する声も大きい。
とはいえ、クビアトはこれまでフォーミュラカーでキャリアを積んできたドライバーであり、GT3車両は初めて。どこまでパフォーマンスを見せられるか未知数な部分もある。小暮も2019年にGT300へと転向した際には、慣れないマシンに手を焼くこともあったという。
「僕はABSやトラクションコントロールなど、電子制御のついているクルマに乗ったことがなかったので、それを使いこなすのに最初は戸惑いました」
「それに重量もありますし、クルマの動きも違います。ウラカンはまだレーシングカーっぽい動きをするのですが、それでも初めは戸惑いがありましたよね」
クビアトはテスト前日の3月5日(木)に現地入り。これがチームとの初顔合わせとなり、ドライバー交代の練習なども精力的に行なっていた。担当の伊与木仁エンジニアも英語が堪能であり、スタッフとの通訳代わりにもなっていた。
クビアトの人間性について「すごくジェントルマンというか、性格的にも良い人ですね」と語る小暮。「ここ10年くらいは日本人選手と組んでいた(編注:外国人チームメイトは2015年オリバー・ターベイ以来)ので、すごく刺激になりますし、もう1回英語の勉強もしなくちゃと思いますね(笑)」と笑顔を見せた。
2024年に衝撃の終盤戦3連勝でチャンピオンに輝いたJLOCの88号車ウラカンも、昨年は3位表彰台が最上位と苦しんだ。小暮は今季も当然ながらチャンピオンを狙っているとしながらも、まずは自分たちのパフォーマンスを出し切ることを優先にしていると語った。
「ダニール選手と自分たちのパフォーマンスを出し切って、良いレース、気持ち良いレースをして、その先に結果がついてくればいいかなと思います」
「もちろんチャンピオンを狙いたいですし、まずは優勝を狙いたいです。一昨年はチャンピオンになりましたが、去年は大変な苦しいシーズンになりました。流れがあると思いますから、まずは流れを掴んで、自分たちがどこまでできるかチャレンジする年にしたいですね」

