2026年のF1が開幕。しかしその初日、アストンマーティン・ホンダは苦しい状況から脱却できていない。しかしフェルナンド・アロンソは、がっかりしている部分があることは認めつつも、それほど悲観的ではないとも語る。
アストンマーティン・ホンダは、バーレーンでのテストで異常振動に見舞われ、バッテリーのシステムにダメージが及んでしまうという状況に陥った。その後、ホンダのPU開発拠点であるHRC Sakuraなどで対策が講じられてきた。
ホンダとアストンマーティンは、現時点で考えうる最良の解決策を見出し、今週末のオーストラリアGPに持ち込んだ。しかしスペアバッテリーがなく、初日はほとんど走れず。アロンソはFP2こそ18周を走ったものの、FP1では0周。ラップタイムも最下位に留まった。
スペアバッテリーがないことで、アストンマーティンは決勝レースのスターティンググリッドに並ぶことができたとしても、レース途中でリタイアしなければならないかもしれない。
「僕らはそうなったとしても問題ない」
スカイスポーツのインタビューで、アロンソはそう語った。
「ホンダが在庫を持っているかどうかの方が問題だ」
またアロンソは、F1 TVのインタビューでもこう語った。
「もちろん、在庫がないのは残念だ」
「ホンダは1チームにしか(PUを)供給していないが、これが現状だ」
初日の走行を終えたアロンソは、この日複数回のトラブルに見舞われたことを明かした。
「正直に言って、あまり学ぶことはなかったね」
「残念ながらFP1ではホンダのトラブルがあり、FP2でもホンダにいくつかのトラブルがあった。だから、今日の周回数は少し制限されてしまった」
「マシンの理解、そしてマシンの挙動範囲を理解するという点で、少し回復する必要がある。だから、こういう状況になるのは好ましくない」
「もちろん、このレースには全く新しいパッケージを持ち込んだから、セットアップの面でそのパッケージをどう走らせるのかを理解する必要がある。今日はあまり周回できなかったから、明日のFP3でもっとクリーンに走れるといいな」
ホンダは悩まされている振動の源は、エンジンであることを認めている。しかしエンジンだけが全ての元凶ではないだろう。アストンマーティンの今季マシンAMR26は、風洞実験の開始時期が他チームよりも約4ヵ月遅れたと明らかにされており、シャシー側にも問題があるのはほぼ間違いないだろう。
様々な問題に悩まされるアストンマーティン。しかしアロンソは、気丈にこう語る。
「僕らはメディアや周りの人たちが言うほどネガティブじゃないよ。誰かがうまくやっている時、あるいはうまくいっていない時、そして物事がうまくいっていない時にそのストーリーを伝えるのは良いことだけどね」
「どちらの場合でも、誇張しがちだ。でも、僕らは自分たちの立場を理解している。昨日も言ったように、僕らは大きな課題に直面している。でも、チームの全員がその課題をある意味で受け入れ、この状況から抜け出すために、できる限りのことをしている」
「これはF1だ。テクノロジーは非常に複雑で、物事をこなすにはある程度の時間がかかる。毎日フリー走行を走る。グランプリからグランプリにかけて、皆が望むような進歩は見られないかもしれない」
「しかし、大小様々な変化が起きていて、常に進歩がある。だから、できるだけ早くそれがラップタイムに現れることを願っている」

