『旗揚げ記念日』東京・大田区総合体育館(2026年3月6日)
IWGPジュニアヘビー級選手権試合 ○DOUKIvsマスター・ワト×
DOUKIが無法殺法連発でワトを返り討ちにしてIWGPジュニア王座V2に成功した。旗揚げ記念日はまさかのバッドエンドになるかと思いきやYOHが乱入し、EVIL殺法でDOUKIをKO。「俺とてめえのタイトル戦、それがてめえの粛清記念日だ。よく覚えとけ!」とEVILばりに言い放った。
毎年恒例の旗揚げ記念日興行のメインイベントで、IWGPジュニア王者のDOUKIが生え抜きのワト相手に2度目の防衛戦を行った。一時はジュニア二冠王に君臨して、ジュニアの神を自称するようになったDOUKIだったが、2・1後楽園大会ではお株を奪う鉄パイプ攻撃から通天閣ジャーマンを食らってワトにピンフォール負け。今回のタイトルマッチが決定した。
ワトにとっては1年5ヵ月ぶり5度目の同王座挑戦。前回はまだ正攻法を見せていたDOUKIに挑戦したものの、レフェリーストップ負けを喫している。悲願のIWGPジュニア初戴冠とDOUKIへの雪辱を狙ってタイトルマッチに臨んだが、その前に“ジュニアの神"が立ち塞がった。
DOUKIは入場時から黒いフードを脱がずに顔を見せない。いざ試合開始となっても、顔を見せなかったが、フードを被っていたのはSHOだった。ワトの意識がそちらに集中しているスキに背後から本物のDOUKIが奇襲。替え玉戦法からいきなりスープレックス・デ・ラ・ルナの構えに。ワトは冷静に切り抜けたものの、スワンダイブ攻撃はSHOが妨害。場外戦になると、DOUKIが一方的に暴行し、エプロンでのリバースDDTを強行する。
リングアウト寸前まで追い込まれたワトは、その後もDOUKIの猛攻を受けて防戦一方に。DOUKIは「これがお前と俺の差だ」と豪語すると、イタリアンストレッチNo.32で絞め上げる。大ピンチを迎えたワトだったが、なんとか耐え抜くと、起死回生のバックドロップをズバリ。SHOの介入を防いで、DOUKIとの同士討ちを誘うと、華麗なトペコンヒーロを敢行した。激しい先の読み合いになっても譲らず、執ようなベンダバールで絞め上げる。
SHOが海野レフェリーを巻きこんで無法地帯となると、H.O.Tの面々が次々と乱入。ワトを助けようとYOHと矢野通が飛び込むも返り討ちに遭う。H.O.Tはワトを集団暴行。「ワト」コールの飛ぶ中で、DOUKIは土遁の術・改からスープレックス・デ・ラ・ルナの構えに。
粘るワトはまたもベンダバールで切り返す。今度はドン・ファレまでが乱入したものの、NEW JAPAN CUP1回戦で敗れた雪辱を果たそうとウルフアロンが飛び込み、バックステージに連行した。レフェリー不在のまま、DOUKIが鉄パイプで殴りかかるも、回避したワトはレシエントメンテで叩きつける。鉄パイプを手にしながらも投げ捨てて、ハイキックをズバリ。ここで海野レフェリーに代わって浅見レフェリーが飛び込むと、ワトは棚橋から継承したスリングブレイドで追撃。スワンダイブ式エルボースマッシュをぶち込むと、「ワト」コールがこだまする。
DOUKIは浅見レフェリーとの交錯を誘ってから金的攻撃を狙うも、手を掴んで防いだワトは通天閣ジャーマンを繰り出した。これで決まらないとみるや、レシエントメンテへ。しかし、DOUKIは浅見レフェリーを蹴りつけて、またも無法地帯を作り出すと、リング下から鉄板を投入。ワトの抵抗をまたも乱入したSHOが金的攻撃で防ぐと、DOUKIは鉄板めがけてDDTで突き刺した。そして、スープレックス・デ・ラ・ルナがさく裂。3カウントを奪った。
旗揚げ記念日に行われた初のIWGPジュニア戦はまさかのバッドエンドに。DOUKIは棚橋弘至社長に対し、自分の腰にベルトを巻くよう要求して勝ち誇る。セコンドの肩を借りて去っていくワトに声援が集中したものの、DOUKIは「ワト。わかったか? おい、勝ったのは俺だ。アハハハ。さっさと帰れ。そして、棚橋弘至、お前はもう終わった人間だ。ベルト巻いたんだったら、目障りだ。とっと消えろ」とワトのみならず、棚橋までこき下ろす。
そして、「お前ら、俺が旗揚げ記念日を締める意味がわかるか? わかんねえだろうな。バカばっかりだからな。つまり、俺こそが新日本プロレス54年の歴史で最も偉大なジュニアチャンピオンだということだ」と豪語した。
ブーイングが巻き起こり、バッドエンドで旗揚げ記念日は終了かと思いきや、ここで大歓声を受けてYOHが花道から登場。新日本マットを去ったHOUSE OF TORTUREの元首領EVILのTシャツに身を包んでいた。YOHはSHO、さらにはDOUKIをEVILの必殺技EVILでKO。場内は「YOH」コールに包まれる。
IWGPジュニアのベルトを奪い取り、肩にかけたYOHは「ハハハッ! おい、お前さ、俺の話をよく聞け。バカ野郎。聞いたぜ。お前、神様なんだってな。神様っていうのはさ、願い事叶えてくれるんだよ。だから、俺の願い事叶えてもらうぞ。次の挑戦者はこの俺だ、バカ野郎!」とH.O.Tのメンバーばりのマイクアピールで挑戦表明。さらに、「俺とてめえのタイトル戦、それがてめえの粛清記念日だ。よく、よく、よく、よく! よく! よく! よく! 覚えとけ!」と新日本を退団したEVILと高橋ヒロムの言い回しをミックスしたようなマイクアピールで、さらなる歓声を呼び込む。
それどころか「ちょっと待って。今日“プシュー"あるんだよね。今の最適だったじゃん。じゃあ、これは自分でコールしたほうがいいってこと? だったら俺“プシュー"ほしいもん」とメインイベントの勝者に降り注ぐ銀テープまで要求。リングアナに代わって「IWGPジュニア選手権試合、次期挑戦者、DIRECT DRIVE、YOH!」と自ら選手コールを行い、キャノン砲から銀テープが飛び出してリング上を華麗に舞い、YOHが旗揚げ記念日興行を見事に締めくくった。

