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17年ぶりJ1復帰のジェフが掴んだ待望の“初勝利”。象徴的だった小林慶行監督、髙橋壱晟の言葉に感じた大きな意味

17年ぶりJ1復帰のジェフが掴んだ待望の“初勝利”。象徴的だった小林慶行監督、髙橋壱晟の言葉に感じた大きな意味


[J1百年構想リーグEAST第5節]千葉 2-1 柏/3月7日/フクダ電子アリーナ

 長いシーズンを戦ううえで、さらに今後を見据えれば、“ただか1勝、されど1勝”という言葉が現場ではよく使われるが、ジェフにとっては大きな意味の持つ勝利となった。

 昨季、17年ぶりの悲願のJ1復帰を果たすも、百年構想リーグはふたつのPK負けを含め4連敗だった千葉が、柏とのダービーで待望の初勝利を飾ってみせた。

 2009年のJ2降格から数え知れないほど悔し涙を流してきただけに、長くクラブを支える人たちにとっては、昨季の悲願のJ1復帰とともに、ここまでの葛藤が報われる瞬間でもあったのあだろう。多くの選手や監督らの無念を記事にすることが多かった身としも、なんだか感慨深いものがあった。

 ただ、今のチームそしてクラブには17年前の悔しさを知る者はかなり少ない。それだけに「嘘は付けない」と謝りつつ、右SB髙橋壱晟も「(17年ぶり勝利の感慨深さは)すみません、僕らが知らない時代のことではあるので...。でも僕らは(これまでの)DNAを受け継いで、ジェフのサッカーをしているので、勝てたのは良かったです」と実直な言葉を並べた。

 それでも髙橋の言葉通り、クラブとしては紆余曲折ありながら、伝統とも言える粘り強さ、愚直に戦い続ける姿は、歴史を越え、今のチームに運命的に継承されている。

 開幕から結果が出ずともブレずに挑み続けることができたのが今のチームの強みであり、髙橋も胸を張った。

「ダービーに勝って僕らができることを証明する良い機会になればと考えていました。それを達成することができました。ボールを持たれる時間はありましたが、コンパクトにして相手に自由にさせないようにしていました。

(百年構想リーグは4連敗スタートも)苦しい期間もそんなに長くなかったと思うんです。(小林)慶行さんが監督になってから勝てない時期もありましたし、去年の夏のほうが勝ててないですし、内容ももっとボロボロだったので。(その時と比べ今季は)選手はみんな前向きに取り組めていましたし、苦しさよりも次勝つというメンタリティがすごくありました。

 僕らは練習ですごくタフにやり続けられるチームだと思っているので、選手全員それを日ごろからやっていますし、だからそれが試合で出ると思うので、内容が良くても勝てない試合があったなかで、今日はダービーで勝つことが何より大事であったので、これで初勝利ができたのは大きいと思います」

 指揮4年目の小林監督が言い続けてきたのは“愚直にやり続ける”こと、そして常にチームに問いかけてきた。“その信念があるのか”と。

 ただ一方でどんなに強い信念を持ち続けても成果を手にできなければ、迷いが生じてしまうもの。だからこそ開幕5戦目でようやく手にした勝点3の意味は大きい。

「もちろん難しくはなると思っていましたし、怪我人もいたり、そういう中で進んできた。ちばぎんカップから始まって、しっかりと1試合1試合積み上がっている感触は相当あって、それを自分だけじゃなく選手にもちゃんと理解してほしいなと。今の自分たちはこういう状態で、このまま進んでいけば間違いないよねと。

 ただ、結果が出ないと厳しいという部分はあるので、いくら内容がいいと言っても『このやり方で結果出てないじゃん』となれば組織としてはすごく難しくなってくるので。その中でもやり続けて、結果としてモノにできたことは大きいと思います。

 もちろん内容の部分は引き続き改善しなければいけない部分はたくさんありますし、それは圧倒的な個のレベルという部分もあるかもしれません。でもやっぱり、こうやって自分たちのやるべきことをやった中で掴んだ勝利というのはすごく僕自身にとっても大きな自信というか、ホッとしたというか、そういう意味では良かったなと思います」

 指揮官はそう語り、こうも続けた。

「粘り強く戦うという部分では昨シーズン表現したような形に持ち込めたと思いますし、結果にフォーカスして必要なことを整理できたのかなと。僕たちの引き出しの中のひとつとしては、それもまた自分たちらしさだとは思いますし、それをしっかり表現できたのは大きいです。ただ、やっぱりゲームの主導権を握りたいし、もちろんレイソルさんとのレベル差を考えればそんな大きなことは言えないですけど、でも僕自身はそこを目指していきたい。川崎戦であったり、浦和レッズ戦の後半のような戦いができるように、やっぱりもっとボールを保持した時の戦いというのはみんなで上げていけるように努力していきたいと思います」

 そう想いを口にする小林監督に、改めてこの1勝の意味を聞けば、こうも返ってくる。
「勝ちというところでは、先ほども話させてもらったんですけど、今までこうやって苦しい時期を抜けてきたし、これが俺たちのスタイルだよねというところで、少しずつ積み上がっていたとしても、やっぱり結果を掴めないとどうしても組織としては難しい状況になってくると言いますか、そういうことが考えられます。

 もちろん自分たちのペースで全部進んだわけじゃないですけど、この結果はすごく大きいですし、すべてが自分たちの思いどおりに運ぶわけじゃないけれど、苦しい時、相手によっては、今回は自分たちは今まで積み上げてきたなかでも、ここの引き出しをやっぱり大きく表現しなきゃいけないよねというようなところになってくると思います。

 いつもだったら、自分たちのサッカーとしては前から相手に襲いかかりたい部分も前半からありました。でも相手を見た時に、ちばぎんカップで経験したところもありました。

 そのレベル感としては、自分たちがどうするべきかっていうのを今回思い切って決断したわけですけど、もちろんこれがすべてじゃないし、そういうところも含めて少しずつですけど、本来のその信念の部分というか、本当に根幹の部分だけで、枝葉の部分はもうめちゃくちゃ変化していて、今回であれば戦術的にはかなり選手にタスクを与えてしまったなと感じています。

 いつもはこんなに、自分自身が攻守の部分で、特に攻撃の部分で選手に対してこれをやってくれということはあまりないんですけど、今回は少しイジってしまったという反省も僕の中ではあります。でも何よりもやっぱり勝利に対してどうするかということになっていたので、そこも含めてですね。そこも含めて僕自身ももう1回、今回のアプローチに関して考え直さないといけないなと思いますし、何が一番選手が伸びるのかっていうようなところですよね。

 今のこの1勝を掴むためにそういうことをしましたけど、一番大事なことは、やっぱり選手がその都度その都度しっかりといろんな感触を得て、次に向かってモチベーション高くチャレンジすることであって。そういう状況、環境を僕自身が整え続けることだと思うので。僕が盤でサッカーやってしまったら絶対にそんなことは起きないし、選手たちのモチベーションを上げることはできません。そこは自分自身がより気をつけなきゃいけないということは、今回の自分自身の反省点としてあります。

 でも、やっぱり非常に大きな勝利だったと思います。こういうことを続けていけるように、選手は本当に前向きにやってくれる集団なので、もう彼らをしっかりと信じてやるべきことをやるというところ。そういうパワーを出せるような集団になっていけるように頑張っていきたいなと思います」

 17年ぶりに戻ったJ1の舞台での勝利。それは歴史的に大きく、一方で今のチームにとっては、自分たちの進む道が間違いでないと改めて認識できる大きな成果でもあった。

 そうした様々な意味を含め、この日の勝点3は数字以上のものがあったと言えるだろう。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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