「割り勘でいい?」に悪気はなかった
大学時代からの友人と、月に一度ランチに行くのが習慣でした。席に着くと「割り勘でいい?」と聞くのが私の口癖。彼女はいつも「いいよ」と言ってくれるので、何も疑問に思っていませんでした。私はせっかくの外食だからと、メニューの中でも気になったものを遠慮なく頼んでいました。ステーキランチにしたり、デザートを追加したり、ワインをつけたり。彼女はいつもパスタかリゾットとドリンクバー。「あの子は少食なんだな」くらいにしか考えていなかったのです。
少食なわけではなかった
彼女がいつも安いメニューを選んでいたのは、少食だからではなかったのかもしれない。今思えば、そう気づくチャンスは何度もあったはずです。別の友人と3人でごはんに行ったとき、彼女は普通にハンバーグセットとデザートを頼んでいました。そのときは「今日は食欲あるんだね」と軽く流しましたが、違ったのです。あの店は最初から別会計だったから、好きなものを頼めただけ。私との食事のときだけ、彼女は控えめなメニューを選んでいた。そのことに、7年間まったく気づきませんでした。
