F1は3月6日にオーストラリアで2026年シーズンが開幕。今年はメルセデスが優勝候補と目されているが、09年王者のジェンソン・バトンがジョージ・ラッセルに助言を送った。
F1は2026年シーズンからレギュレーションが一新。今年はメルセデスがタイトル争いの有力候補となると言われている。
特にメルセデスで5年目を迎えているジョージ・ラッセルは有望視される存在。6日から始まった開幕戦オーストラリアGPでも、フリー走行を通じて速さを示してきた。
2009年王者のバトンは、スカイスポーツF1のインタビューの中で、2026年にラッセルが王座を勝ち取るために必要なモノを「全て備えているか」?と尋ねられると、それを肯定。しかし同時にメンタル面での挑戦が控えているとも指摘した。
「外野から見れば、そうだろうね」と、バトンは言う。
「ただし彼は、まだ実際にタイトル争いをする立場には立ったことがない。だからその状況をどう対処するかは本当のところ分からない」
「(ラッセルは)うまく対処できると思うけどね。でも自分の(タイトル争いの)時はそう思っていたが、実際はそうではなかった」
「それほどに大きなプレッシャーがかかるし、自分自身にも成功を求めて強いプレッシャーをかけると、精神的な面で状況は変わる。そこから先はメンタルの戦いになる」
「とはいえ、彼が必要なものをすべて持っているのは事実だ。非常に速いし、とても知的だ。そして素晴らしいチームに所属している」
こうしたバトンの意見には、元アストンマーティンのストラテジストであるバーニー・コリンズも同意した。
「確かに期待できる。ジョージを含め多くのドライバーにとって、これはずっと待ち望んでいた瞬間だろう。彼がジュニア時代を通して目指してきたのは、まさにこの瞬間なんだ」
「メルセデスに在籍している間、彼はこのチャンスが訪れることを望んでいた。そして昨年パドックでもそれが見て取れた。マシンは常に最強ではなかったが、彼の自信は高まっていたし、チーム内でのリーダーとしての立場にも成長している」
ラッセルはここ数年、安定した走りやレースのリタイアをことごとく避けてきたことによる結果、「ミスター・コンシステンシー」といった呼び方もされてきた。
バトンはそういったラッセルの走りについて、さらにコメントを付け加えた。
「そういった所は彼がF1で最初のレースをしたときからそうだった。何年もかけて学んだものではない」
「もちろん彼はこのスポーツの中で成長してきたが、最初から落ち着いていて自信を持っているように見えた」
「メルセデスに加入した頃の期待からすれば、もっと多くのレースに勝っていてもおかしくなかったと思う。ただ、その時期はチームのパフォーマンスが下降傾向にあった」
「それでも、2026年にチームのパフォーマンスが再び上向いているように見える今、彼がまだそのチームにいるのを見るのはとても良いことだ」
なおラッセルはその後、オーストラリアGP予選でチームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリに0.2秒以上の差を、そして3番手以下のライバルには約0.8秒の大差をつけるアタックで、ポールポジションを獲得。メルセデスのシーズン最初の予選は最高の滑り出しとなっていて、決勝に向けても期待が高まっている。

