マクラーレンはアゼルバイジャンGPでF1コンストラクターズタイトルに王手をかけていたが、今季最悪の週末を経験してわずか6ポイントしか積み重ねられず。その結果、シンガポールGPが大一番となる。
今季17戦中12勝を挙げ、そのうち7戦でワンツーフィニッシュを飾ったマクラーレンは、ライバルチームに330ポイント以上の差をつけて首位をひた走り、コンストラクターズタイトル連覇が目前に迫っている。現在マクラーレンは623ポイントを積み重ね、ランキング2番手のメルセデスは290ポイント、ランキング3番手のフェラーリは286ポイント、ランキング4番手のレッドブルは272ポイントとなっている。現時点でマックス・フェルスタッペンと角田裕毅擁するレッドブルはタイトル争いから脱落した。
では、マクラーレンが2025年コンストラクターズタイトルを確定させるためには何が必要なのだろうか?
■獲得可能ポイント数
2025年シーズンは残すところ7戦。F1スプリント3戦を含め、チームが獲得可能なポイントは最大346ポイントだ。通常フォーマットであればグランプリ1回につき最大43ポイント、スプリント週末であれば最大58ポイントを稼ぐことができる。
マクラーレンのメルセデス、フェラーリに対するリードはそれぞれ333ポイントと337ポイントだ。
■シンガポールGPでタイトル確定?
マクラーレンは前戦アゼルバイジャンGPで厳しい週末を過ごしたものの、次戦シンガポールGPでの状況はよりシンプルだ。どんなことが起ころうともマクラーレンが13ポイント以上を獲得したら、コンストラクターズタイトルが確定する。
タイトル確定のシナリオは様々だが、簡単に言えばマクラーレンのオスカー・ピアストリもしくはランド・ノリスのどちらかが表彰台を獲得すれば、チームは今年のチャンピオンだ。マクラーレンが今季、表彰台を逃したグランプリはカナダGPとアゼルバイジャンGPの2回だけ。確率的には、ほぼほぼ決まりだと言える。
たとえマクラーレン勢がシンガポールGPでポイントを獲得できなくても、メルセデスが翌戦アメリカGPまでタイトル確定を遅らせるには途方もない努力が必要だ。ジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリは、ダブル表彰台フィニッシュなどを通して、マクラーレンより少なくとも31ポイント多く獲得する必要がある。ただ、メルセデスが今年ダブル表彰台を獲得できたのは、ラッセルが優勝、アントネッリが3位に入ったカナダGPのみだ。
■フェラーリにも僅かなチャンス?
フェラーリはアゼルバイジャンGP前までコンストラクターズランキング2番手を維持していたが、同グランプリでは苦戦を強いられ8位、9位に終わり、ランキング3番手に転落した。
フェラーリがタイトル争いに踏みとどまるためには、シンガポールGPでマクラーレンを35ポイント上回る必要がある。シナリオのひとつとして考えられるのは、シャルル・ルクレールかルイス・ハミルトンのどちらかが優勝し、もう一方も表彰台に立つという展開だ。
可能性はゼロではないが、ありそうもないことだ。フェラーリは今年ここまで決勝レースで未勝利。ハミルトンは決勝での表彰台獲得すら掴めていないという状況だ。
■簡単にまとめると……
・シンガポールGPの前段階では、マクラーレンはメルセデスに対して333ポイント、フェラーリに対して337ポイントのリードを築いている。
・シンガポールGP後、獲得可能な最大ポイントは303ポイント。
・マクラーレンは他チームの結果にかかわらず、タイトル確定に必要なのは13ポイント。つまりどちらかひとりが表彰台に登るだけで十分。
・仮にマクラーレンが13ポイントを獲得できなくても、メルセデスが31ポイント以上、フェラーリが35ポイント以上上回らない限り、タイトルが確定する。

