「将来、こんなことをやってみたい」。
そんな思いを胸に抱いたことがある人は多いはずです。けれど、その夢を本気で形にする機会は、実はそう多くありません。ましてや高校生のうちから、自分のアイデアを社会に向けて発表し、実現に向けた資金まで得られる場となると、かなり珍しいのではないでしょうか。
福岡市にある福岡工業大学附属城東高校では、生徒一人ひとりの夢や挑戦を応援するユニークな取り組み「JETENGINE PROGRAM」が行われています。このプログラムでは、生徒が自分の夢やアイデアをプレゼンし、その内容が評価されれば実現に向けた資金を得ることができます。まるでテレビ番組の企画のような、少しスリリングで本気度の高い挑戦です。
サッカーを通じて海外との交流を広げたいという夢、環境問題を楽しく学べるゲームを作りたいというアイデア、新しい発電機の開発に挑戦したいという情熱など、生徒たちが掲げるテーマは実にさまざまです。学校という枠を超えて「やってみたい」を形にしようとする姿には、思わず応援したくなる力があります。
最大130万円の支援をかけた最終審査会も予定されており、生徒たちの夢がどのように評価され、どんな未来につながっていくのでしょうか。今回は、そんな高校生たちの挑戦を後押しする「JETENGINE PROGRAM」という取り組みについて紹介します。
「歯車ではなくエンジンに」高校生の夢を本気で応援するプログラム

学校生活といえば、授業や部活動、受験勉強といった日々を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし福岡工業大学附属城東高校では、もう一つの大きなテーマとして「生徒自身の夢に挑戦する機会」を大切にしています。その象徴的な取り組みが「JETENGINE PROGRAM」です。
このプログラムは、生徒が自分自身の夢やアイデアを形にするための企画として始まりました。単に夢を語るだけではなく、その夢を実現するための企画書や予算計画を自分たちで考え、実際に形にしていくプロセスを重視している点が特徴です。生徒たちはアイデアを練り上げるだけでなく、実現に向けた準備や計画づくりにも取り組みながら、自分の夢と真剣に向き合っていきます。
名前の「JETENGINE」には、「歯車ではなく、自分がエンジンとなって未来を動かしていく人になってほしい」という思いが込められています。決められた道をただ進むのではなく、自分で考え、行動し、挑戦する。その経験こそが将来の力になるという考え方です。
生徒たちはこのプログラムの中で、企画の内容を深く考えたり、必要な資金や実現方法を検討したりと、まるで小さなプロジェクトを立ち上げるかのような経験を重ねていきます。場合によっては学内外の協力者を探しながら、夢を現実に近づける努力も行います。こうした過程は、教室での授業とはまた違った学びの機会になっているようです。
自分の「やってみたい」を真剣に形にしようとする経験は、高校生活の中でも特別な時間になるはずです。夢を語るだけで終わらせず、その実現に向けて行動する。JETENGINE PROGRAMは、そんな挑戦を後押しするユニークな教育の取り組みとして注目されています。
高校生版「マネーの虎」夢を本気でプレゼンする最終審査会

このプログラムの大きな見どころの一つが、夢の実現をかけて行われる最終審査会です。ここでは、生徒たちが自分の企画を審査員の前でプレゼンテーションし、その内容や実現可能性、情熱などが総合的に評価されます。まるでビジネス番組のワンシーンのような、少し緊張感のある場面が展開されます。
最終審査会では、プレゼンテーションが約10分、その後に審査員との質疑応答が約15分行われます。生徒たちは、自分の企画がどんな社会的価値を持つのか、どのように実現していくのかを丁寧に説明しながら、審査員からの質問にも答えていきます。アイデアの面白さだけでなく、計画の具体性や実行力なども重要なポイントになります。

この審査が特徴的なのは、評価の方法です。審査員はそれぞれ一定の金額を持っており、生徒のプレゼンを聞いたうえで「応援したい」と思った企画に投資を行います。最終的に、設定した目標金額を超える投資が集まった企画のみが採用され、実現に向けた資金として支援される仕組みになっています。
最大で130万円の資金が用意されており、どの企画にどれだけの支援が集まるのかも大きな注目ポイントです。大きな夢を掲げて高い目標金額を設定するのか、それとも確実に達成できるラインを狙うのか。生徒たちの戦略やプレゼンの工夫も、結果を左右する要素になりそうです。
自分の夢を多くの人の前で語り、その価値を認めてもらう。そんな真剣な挑戦の場が、高校という場所に用意されていること自体がとてもユニークです。最終審査会では、生徒たちがこれまで積み重ねてきた準備の成果が試されることになります。
