アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは、2026年のF1開幕戦オーストラリアGPを終え、シャシーで感じる振動は、バーレーンの時と変わっていないと語った。
プレシーズンテストの段階から、異常振動に悩まされているアストンマーティン・ホンダ。この振動により、テストの時にはパワーユニット(PU)のバッテリーにダメージが及んでしまい、満足に走ることができなかった。
テストから開幕戦にかけては、アストンマーティンのエンジニアもホンダのPU開発拠点であるHRC Sakuraを訪れ、この異常振動に対する対策を施した。ホンダF1トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は開幕戦のレース後、「バッテリー振動の低減が確認でき、レースディスタンスを走り切るために正しい方向に進んでいると考えている」と語っている。
なおこの異常振動は、バッテリーだけにダメージを及ぼすのではない。ドライバーたちの身体にも、影響が及んでいたと明かされている。ただこのドライバーが感じる振動については、まだ改善されていないようだ。
アロンソはオーストラリアGPの決勝レースを17番グリッドからスタートし、一気に10番手までジャンプアップ。その後はペースが上がらず、ずるずると後退していき、トラブルが認められたたためピットイン。しかしそれを修復してコースに復帰するなどを繰り返した。合計の周回数は21周であった。
「スタートからの2周は楽しかったよ。他のみんなが、ブーストか何かで苦労していたけど、僕らの方には問題はなかった。でも、本来いるべき場所じゃなかったね」
アロンソはレース後にそう語った。
「データ上で小さな問題が認められたから、マシンを止めなきゃいけなかった。でもそれは修復できたから、またコースに戻った。それでもまた問題が起きたから、またマシンを止めたんだ」
今週末にはすぐに中国GPが行なわれる。しかしアロンソは、その中国GPも厳しいものになるだろうと覚悟している。
「次のレースも、マシンもPUも同じだ。だから、また厳しい週末になると思う。でも、僕らはギブアップするわけにはいけない」
「特にシャシーに関しては、さまざまな解決策を試し続け、理解を深め、改善していく必要がある。パッケージ全体としては走行距離が不足しているから、最適化されていないと思うよ」
そしてアロンソは、コクピットで感じる振動はテストの時と変わっていないと語った。
「バーレーンの時と同じだ。同じなんだよ。このレベルの振動の中でドライブするのは、最高の気分というわけにはいかない」
「ホンダはバーレーン以降、いくつかの部分を改造したことによって、バッテリーに及ぶ振動が軽減されたと考えているようだ。でも、シャシーの方ではそれを実感できていない」
「彼らはバッテリーの振動について、別の方法で解決する必要がある。だから僕らが感じる振動に関しては、解決までにもう少し時間がかかると思う。でもチームのためにできるだけ多くの周回をこなし、ベストを尽くすつもりだ」

